ランチョンマット

最後の晩餐は、ミシュラン三ツ星の豪華なディナーよりも、自分でつくった一汁三菜にしたい。おいしいものをつくりたい。おいしいものを食べさせたい。

 この事件での私の驚きは......

1)食べたら死ぬかもしれない食べ物が広く売られる可能性があるのだ、ということ

2)日本で販売されている加工食品の(私の思っているよりはるかに)多くが中国でつくられている、ということ

3)食品の安全性だけでなく、食べ物そのものに対する感性に日本人が予想外に鈍くなっている、ということ

 そして報道を見ていて感じる違和感が......

1)すべての非を中国に押しつけるだけでいいのだろうか?

 「中国製品は危ない」→「だから、買わない」というような短絡的な発想では、この問題は少しも解決しない。日本の生活は衣食住全般にわたってすでに中国抜きでは成り立っていかない状態になっている。とくに食糧については、中国との共存の道なくしては危機的状況にある。その自覚をもって、それなら安全な食物を輸入するためにどうすればいいのか、「安全」の基準のすりあわせも含めて議論することが重要なのでは? 一番やってはいけないのは、日本も中国もこの事件を「排斥」「反目」という形で政治問題に発展させることだ。

2)食品の衛生管理についてくわしく報道されればされるほど、衛生「管理」の方向がちがっているのではないか、と首をかしげる。どこがどうちがっているかは、まだ情報が十分でないので私にはいえないのだけれど、少なくとも防腐剤や着色材を吟味することが「管理」にはつながらないのでは? 工場の管理体制だけでなく、流通・販売もふくめて考え直すときにきているのかもしれない。

人にはいろいろ事情があるから、「ファーストフードや加工食品は食べないほうがいい」などと声高に主張するつもりはない。料理が嫌いだ、スペースがない、忙しくて時間がない、だからファーストフードと外食に頼りたい、という人もいるだろう。

それならせめて、自分が口に入れるものについて、ほんの少しでも考えたほうがいいのではないか。せめてコンビニ弁当の製品表示を3回に1回は見てみるとか。賞味期限が何を意味しているのか、ちょっと調べてみるとか。

そしてこの事件が、危機的状態にある日本の食べ物事情と、もっといえば「食べる」ことを考え直すきっかけになればいいのではないだろうか。

ダイエットというのは体重を減らすことではない。おなかまわりを気にするときに、重要なのは腹筋ではなく、まず口に入れるものを吟味することだ。サプリメントと「ダイエットしたい人向け」加工食品を摂って「体重が減った」「ウエストが細くなった」と喜んでいる人が多いと、いつまでたっても日本の「貧しい危険な食べ物を飽食」することによる、食物「偽装」事件はあとを絶たない。

食べる、という行為をないがしろにしていると、とんでもないしっぺがえしがくる。

そういう我が家の夕飯は......

八宝菜(豚ロース肉を下味をつけて片栗粉をまぶし、湯通しして汁はとっておく。白菜、にんじん、たまねぎは切ってゆでる。エリンギをいため、野菜と豚肉を入れ、豚肉をゆでた汁に黒酢、しょうゆ、はちみつをちょっと入れてあんをつくり、まわしかける。下ごしらえでゆでておくので、カロリーが低く、あっさりしていて野菜がたくさん食べられる)、小松菜と油揚げのおひたし、菜の花のマヨネーズあえ、ごはん

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 人生でたいせつなものは本とサッカーと料理とファッションに教えてもらった、などと言ってみたいモノカキの日常

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 職業はモノカキ/翻訳業。書いていきたいテーマは「女」「子ども」「衣食住」。得意技はなんでも一晩寝ると忘れること。
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