ランチョンマット

最後の晩餐は、ミシュラン三ツ星の豪華なディナーよりも、自分でつくった一汁三菜にしたい。おいしいものをつくりたい。おいしいものを食べさせたい。

石垣島の人口が増えている、という話を聞きました。

若い夫婦が南の島で子育て、というケースもあるそうですが、引退後にあたたかい場所で暮らしたいという、いわゆる「シルバー移住計画」に乗っかってやってきた人も多いそうです。

あとほんの少しで我が家も「定年」「引退」の二文字が見えてきます。でも、私には田舎暮らしはぜったいにできそうにありません。無理。というか、「田舎で暮らしたい」という発想そのものが、ない。虫が嫌いな夫も、一言のもとに「無理」といいます。虫だけじゃなく、田舎の濃密な人間関係も2人とも苦手です。だから、シルバー移住計画は計画にもならないで終わりです。

でも......私は生まれ故郷の芦屋には戻ってもいいと思っています。もちろんかすかに、ですけれどね。それも両親がいるから、ということもおおいに関係していると思います。親がいなくなったとき、はたして40年以上離れていた地に帰ってやっていけるかといわれれば、やっぱりさびしいかなあ。友だちも仕事も全部東京にあるわけで、本拠地はやっぱりここで、ここで老いていくのが心身ともに一番いいことかも。

といいつつ、私は芦屋のほどほど都会でほどほど地方なところが気に入っています。親にそういったら「何いってるの。芦屋は田舎やないわよ。都会です。東京よりずっと都会」といいきられました。私は田舎なんていってないんですけれどね。

私が住みたい地(友だちや仕事抜きで)の条件は、1)おいしいパン屋さんがある、2)気軽に外食できる店がある、3)交通の便がいい、4)図書館や美術館など文化施設が充実している、5)ごみごみしていない、ということなのですが、芦屋はまさにその条件が全部そろっています。

震災で大きく変わりましたが、それでも私が育ったころ(1950年代末~1970年代はじめ)の芦屋の空気はあまり変わっていないような気がします。めまぐるしく変わる東京と違って、そこが地方としての芦屋のいいところなのかも。

とぐだぐだ故郷のことを書いているのは、家の事情でいまひんぱんに往復しているから。明日からまたしばらく行ってきます!

コメント(2)

mariko :

田舎はだめですか。わたしは反対に人の多いのはだめ。でも、図書館は必須だな。元子さんの条件を満たすところは……と考えたら、パリがぴったりでした。いかが?

元子 :

パリ!それはすてきですね。でもあそこに一生住め、といわれるとつらいかも。緊張を強いられますよね。安全は最低条件かも。

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motoko
 人生でたいせつなものは本とサッカーと料理とファッションに教えてもらった、などと言ってみたいモノカキの日常

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 職業はモノカキ/翻訳業。書いていきたいテーマは「女」「子ども」「衣食住」。得意技はなんでも一晩寝ると忘れること。
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