「リアル」
井上雅彦
くにこさんが「好きなマンガ」というので、これまで断片的、というか最初の1~2巻、昔読んだだけで終わっていた「リアル」を大人買い(つっても古本屋だが)して読んでみました。いまさらですが。
井上雅彦はなんてったって「スラムダンク」だろうと思っていて、たぶんそれはまだ変わっていないのだけれど、「リアル」はたぶんスラムダンクを超える傑作ですね。傑作が好きかどうかは別にして。
ときどき「スラムダンク」を読み返して、最初は安藤先生がいい、とか、やっぱり流川にひかれる自分がはずかしいとか思っていたけれど、最近、といっても1年前に読んだときにはっきり「桜木くんが一番いい」と思いましたです。いや、主人公だから当然ですがね。でもこのキャラの味がわかるような大人になったわけです、私も(いまさら何をいっとるか)
で、「リアル」ではストレートに野宮朋美が好きです。野宮こそ、桜木でしょう。愛されキャラとして描かれているんだけれど、ものすごくうっとおしくて、うとましいキャラでもある。で、私はそのうとましいところが好きです。ほら、大人だから。
一番ひかれるのは、高橋のお母さんです。高橋の弱さとエグさは、結局お母さんの弱さ、エゴそのままであることに、お母さん自身がしだいに気づいていくところがすごい。ただの「献身的なお母さん」じゃない。プライドと自分が名づけたエゴを押し通そうとしてこわれていくところ。共感します。
一番つまんないのが安積で、この子と戸川がどうなるのか...になんの興味ももてないです(汗)
タイガースがどうなるのか、には非常にそそられますが。
障害者スポーツがテーマとはいえ、いったい「障害」とは、「健常」とは何なのか、ということに関して「リアル」にせまられます。ほんと、自分の身体のリアルとはなんなんでしょうね。




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