装う快楽

流行にもブランドにも詳しくないけれど、おしゃれは大好き。好みの服・靴・アクセサリーを見つけると幸せ。おしゃれのことをしゃべっているだけでも幸せ。

報道されている内容からしか推し量れないのだが、立て続けに起きたいたましい事件の数々で、犯人たちが申し合わせたように、殺人をおかした動機に「親との関係がうまくいっていなかった」ことをあげている。

親との関係がうまくいっていない、というのがどういうことなのか、その言葉からはよくわからない。

親との関係がうまくいっていないことと、人を無差別に殺すことがどう結びつくのかは、もっとわからない。

だが、私はこれを読んで、子どもが自分のことを(親として)どう思っているか、について実はさほど深く考えてこなかったことにふと気づいた。

子どもは、成人したっていろいろ気になることがあるから、気づいたときにはとにかくすぐに命令口調であれこれ言うけれど、それで「うっとおしい」とか「嫌いだ」とか子どもが思うかもしれない、ということは思い及ばなかった。っていうか、そんなことを言ってくれるのは親しかいないんだから、感謝しろ、というくらいの気持ちだった。

で、そこでわいてくるのは、「これをいったら子どもに嫌われるから、やめよう」と小言をやめたら、親子関係はよくなるのだろうか、という疑問だ。

親としては、子どもにうっとおしがられる存在でいい、と思っている。少なくとも私は。

でも、子どもにとってそういう親はどうなんだろう?

いや、どうだっていんだけれどね。子どもがどう思おうが、それに迎合してごきげんとるようになってしまったら親子関係は成り立たない、とまで私は思っているから。

いろいろ注意するのも疲れるのだよ。

注意してぶーたれた顔を見るのは、もっと疲れるんだよ。

仕事している最中にふと時計を見て「早く帰って来い」とメールするのも、たいへんなんだよ。

それじゃ放っておけばいいかっていうと、それじゃダメなんだ。

放っておかないでうるさく言いつづけ、あきもしないで「わかってるよ」とぶーたれ続けて、それでやっと親子の間になにがしかの信頼関係が築かれるのだと思う......ことにしよう。

そろそろ「帰って来い」とメールしよう。

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 人生でたいせつなものは本とサッカーと料理とファッションに教えてもらった、などと言ってみたいモノカキの日常

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 職業はモノカキ/翻訳業。書いていきたいテーマは「女」「子ども」「衣食住」。得意技はなんでも一晩寝ると忘れること。
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