読む快楽

活字中毒患者です。朝15分読まないと起き上がれない。最低1時間読まないと眠れない。夢中になって読んだ本を教えずにいられない。おもしろい本、 常時募集中!

株価が暴落した。

バブル崩壊以来の下げ幅。

私がフリーランスになってまもなくバブルが崩壊し、失われた10年が始まった。

よくこんなときにライターだの翻訳だの、誰がどう見てももうからない仕事を始めた、と自分でも思ったものね。いや、あのころは世間知らずでありましたゆえ、今一つわかっていなかったかも。

それからすでに18年たち、出版不況は延々と続き、モノを書いておカネがいただける場所は紙からしだいにネットへと移行し、でもネットでのモノカキの職業としてのビジネスモデルはまだ確立しておらず(というかモデルもなにも存在しておらず)、言葉はどんどん空虚にネットのヤミに消えていくものとなり、そこにやってきたこのアメリカ版バブル崩壊の余波で、今度こそどうなってしまうんだろう、と不安ばかりがつのる。

私は基本的にものすごいオプティミストなんだが、小心者なので何かあるとひどくペシミストになる。

モノカキになったばかりのころは、モノカキの仕事がまったくなくなったらほかの仕事をしようと考えていた。

でも、自分ではよくわかっている。私はモノカキ以外の仕事ができない。ほかの仕事は無理だ。考えてみれば、幼稚園のころから「本を読む」「文章を書く」以外のことには興味もなかった。性格がまじめだから、学校の勉強は手を抜かなかったし(でも夏休みの計算練習帳とか、家庭科でブラウスを縫うとか、そういうのは大胆にもいっさいやらなかった)何しろ文字を読んでいさえすれば幸せだったので、物理だろうが化学だろうが教科書はもらったその日から読み始めて、たいてい春休み中に読み終わるというような人だったから(理解はまったく別。ただ読んでいただけ)成績はそこそこだったが、国語と英語と歴史以外はまったく興味がなかった。

会社勤めは楽しかったし、大好きだったけれど、事務系の仕事は得意でなかった。よくモノをなくしていたし。たぶん興味がなかったのだと思う。それでも長く続いたのは、文章を書く仕事だったからだ。

だから、年齢とかそういうことに関係なく、私はモノカキ以外の仕事はできない。一生これをやっていくしかない。でも、はたして私が死ぬまで(78歳で死ぬつもりでいる)モノカキという職業が成立しうるかどうか、はなはだ不安だ。

そんな不安にさいなまれる今日の私はペシミスト。

ま、悩んでいてもしょうがない。

書き続けるしかないからね。

夕飯はポテトグラタン、プチトマトのサラダ、鶏肉のポトフ。

関係ないけれど、ごはんのとき、レーシックの手術をした娘が、視力がいきなり1.5になって、何もかも見えすぎてぎょっとするといっていた。視力があがると、そりゃ世界も変わるだろうなあ。

 

 

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motoko
 人生でたいせつなものは本とサッカーと料理とファッションに教えてもらった、などと言ってみたいモノカキの日常

PROFILE

 職業はモノカキ/翻訳業。書いていきたいテーマは「女」「子ども」「衣食住」。得意技はなんでも一晩寝ると忘れること。
since2000.5.19.
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