映画はぴんときた作品だけ見ます。傑作でも大作でもなく、佳品と思える作品だけ。だからか、いつも人がまばらな映画館で、作品の世界にすっぽり包まれて過ごします。
土曜日に乳房文化研究会定例会「女の服を着る男たち、男の服を着る女たち」があり、京都に行ってきました。
中国とフランスの異性装について、それぞれの文学者の先生に語っていただいたのですが、非常に興味深い話がいっぱい聞けてとてもおもしろかったです。異性の服を着る、というのは、セクシャルな動機もおおいにあるのだけれど、とくに女性の場合には「生き延びるために男の服を着るしかなかった」ということも歴史的によくあり、つぎつぎ実例をひいて話されると、そのエネルギーに力がわいてきたりしました。
日曜日はあまりにもいい天気のなかを、京都国立近代美術館で開催中の「生活と芸術―アーツ&クラフツ展」を見に行ってきました。
サブタイトルが「ウィリアム・モリスから民芸まで」。実はひそかなモリス・ファン。家の壁紙、カーテン、クッションにはモリスがデザインしたものをたくさん使っています。会場にあった壁紙に我が家と同じものを発見して興奮。大事にしよう。
イギリス→ウィーン→ドイツ→日本とつづく、生活のなかで使われるものを美しく、機能性にとんだものにしようという「運動」は、いまの日本にも根付いている、と私は思っています。これから先はどうかわからないけれど。ただ、いつの時代でも、ある程度社会全体に経済的安定がなければ、生活は美しくならない、というのはあるな。「役に立たないもの、美しくないものを身の回りにおかない」なんて言えるのは、やはり物質的に豊かであるからこそ出てくるぜいたくな発想なのかもしれません。
京都はほんのり紅葉が始まっていました。人気があまりない疎水べりの道をぶらぶら歩いていて、たまにネコに出会ったり、行燈屋さんをのぞいたり、お茶を飲んだりして、ほんと充実した週末でした。




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