青黒を追いかけて

いつの日か引退したら、ガンバ大阪のホームスタジアム近くに住んで練習見学に通い、日本中はおろか世界中ガンバを追いかけて遠征するのが夢です。

ガンバ大阪 1-0 パチューカ

得点者:山崎雅人(ガンバ)

 

準決勝の対マンチェスターユナイテッド戦後の肉体的精神的疲労が心配だったのですが、少なくとも前半はそれを感じさせない集中力のあるゲームをやっていました、ガンバは。ただし、後半はぐでぐで。足が重そうだった。

何度も決定的なチャンスをつくるなかで、ついに生まれた山崎くんのGOAL! これが最終的に決勝点になりました。

山崎くん、すごいな。移籍してきてくれて、ほんとにほんとにありがとう。どうしても得点がほしいときに、必ず点をとってくれました。

今年8点(!)とった外国チーム相手の山崎君の得点のなかで、忘れられないのは、アウェイ、チョンブリ戦で交替してファーストタッチでとったヘディングゴール。

シリアまで遠征して、アル・カラマ戦で決めたGOAL!

そして、「赤い悪魔」のお怒りをかきたてた1点目の見事なGOAL!

たぶん、どれも全部一生忘れられないと思います。おおげさでなく。

試合は、パチューカもばてばてだったおかげでその1点を守りきってなんとか勝利。終わった瞬間、みんな喜んではいたけれど、どちらかといえば「疲れ果てました」という表情でした。

まだ天皇杯で優勝して来年もACLに出場する望みが残っていますが、どうかなー。たぶんヤットと監督は「優勝するのは義務」とか思っているのだろうけれど、あとのメンツがそれについていけるかどうかが問題です。とくにケガを抱えながらがんばってきた明神先生と二川大先生はもしかすると天皇杯に出場することさえ無理かも。

今年、ACLに再挑戦し、運も味方につけて優勝し、CWCに出場して世界一のチームとも対戦して3位になり、いま思うことは2つ。

ひとつ。よくぞ、選手層の薄いなかでここまでできた! 

今年は開幕時から厳しかった。代表に5人もとられ、チーム作りがまったくできない状態でJリーグ開幕。開幕時から加地を怪我で欠き、ACLの初戦もまさかの引き分け。へたれ水本とストライカーのバレーがシーズン中に移籍。バンちゃんとヤットが病気で長期離脱。その期間の頼みの二川もケガ。オリンピックにいった安田もケガ。悪夢の10試合勝ちなし。

でも、そのなかでこれまでのガンバにはなかった「ゼロトップ」(勝手に名付けた)のスタイルが編み出され発動。中盤の構成力は随一なんだから、中盤で点をとっちゃおう、という考え方みたいで(勝手に考えた)、ヤットがすごく点にからむようになって息を吹き返した。

あと、佐々木と山崎と、なんといってもルーカスという移籍してきた選手が活躍してくれました。3人とも迷いはいろいろあったようですが、最終的に持ち味を存分に生かしてこれまでのガンバにはない味を出してくれました。

とはいってもです。はっきり言うと、選手層はおそろしいほどに薄かったです。期待していた若手の台頭もついに見られず、監督もつらかったのではないかと。

だからこそ、今年のガンバのACL優勝には価値がある、と思いました。能力が抜きんでた選手が大勢いたチームがとった優勝ではわけはない。日本人が大半のチームで、チームとしてとった優勝です。ヤットがインタビューのたびに「サッカーは11人プラスサブや監督やスタッフ全員でやるもの。誰かがいるから勝てる、というものではない」という意味が、ようやく実感としてわかりました。

ふたつ。チームがめざすべきものがはっきりした、ということ。

それはもちろんリーグ優勝だったり、ACL優勝だったり、CWC優勝だったりというタイトル獲得ではあるのですが、それ以上に、ガンバがめざしているのは「ガンバ・スタイル」だというのを、内外ともにはっきり示せたのが今年だったのではないか、と思います。

簡単に言ってしまうと、パスをつないでGOALを奪う、というのがガンバスタイル。

必ずしもそうでないスタイルも多いし(がちがちに守ってカウンターとか、ロングボールを放り込んで強力ストライカーに一発たたきこませるとか)、相手によって戦い方を変える、というチームも多いなかで、世界一のチームに対しても、J2に対しても、はては高校生に対しても同じスタイルで戦うのがガンバ。

監督以下、全員が「相手がどこであれ、ガンバのスタイルで試合をします」と言い続け、そのとおりにやってのけ、通用するところがあると思わせた。それが、今年のACLであり、CWC3位でした。

他チームのサポの方に「ACLは本当に楽しいです。自分が応援しているチームが、スタイルをどんどん洗練させていって、自分たちはこういうサッカーをする、という意図を明確にしていく過程が見えます。それはもう本当に楽しい!」と言ってます。Jリーグでももちろんそれは見えることもあるのですが、まったく知らないチームと試合をすることにより、よりはっきりスタイルがつくられていくのではないか、と思うのですね。

来年、ガンバがまたACLに出場できるかどうかは5分5分だけど、でも、出場できたらきっともっとガンバスタイルは磨かれていくだろう、と期待です。

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