ガンバ大阪 3-5 マンチェスターユナイテッド
得点者:ヴィディッチ(マンU)
Cロナウド(マンU)
山崎(ガンバ)
ルーニー(マンU)
フレッチャー(マンU)
ルーニー(マンU)
遠藤(ガンバ)
橋本(ガンバ)
タイトルを書きながら自分でも笑ってしまった。
世界一のサッカークラブ、マンチェスターユナイテッドと我らがガンバ大阪の名前を並べて書いてしまうんだから。
昨晩、横浜国際競技場からの帰りの東横線で、私たちの横に立っていたおじさんと若者の2人連れ(たぶん会社の上司40代と部下30代)の会話に、世間一般のきのうの試合の感想は言いつくされていただろう。
部下「〇〇さん、誘っていただいて本当にありがとうございました。今日は本当に楽しかったです。今年一番、興奮しました!」
上司「そうだなあ。楽しかったなあ。酒を飲まなくてもこんなにスカーッとした気分になるとはなあ。いいもの見たよ」
部下「正直、〇〇さんから18000円と言われたとき、どうしようかと思ったんですけれど、一ヵ月分の飲み代を節約しても行く価値がありました。ありがとうございます!」
上司「マンU、すごかったなあ。世界一のチームだというのがよくわかったなあ」
部下「目の前でクリスチャンロナウドとかギグスとかルーニーとかが走っているのを見たとき、もうアドレナリンが出まくりましたよ。......でも、もっと興奮したのはガンバのゴールでした! ロスタイムに橋本が豪快にたたきこんだときには、俺、頭のなかで何かが切れてものすごい叫んでしまいましたよ」
上司「マンUのすごさを実感させてくれたのは、ガンバのおかげだなあ。ガンバにありがとうと言わなくちゃな」
いえ、どういたしまして...とは言いませんでしたが、ちょっと誇らしかったです。
ただ、サポとしてはやや複雑な気分でした。ケータイに、試合を見ていたという方からお電話をいただき「おめでとうございます」と言われたのですが、いったい何がめでたいのかわからなくて「え?」と絶句してしまいました。今朝は、サッカーのことを何も知らず、たぶんマンUの選手の名前と顔はほとんど一致しない妹から「おもしろい試合だった。日本代表よりずっといいんじゃない? とにかくボールが動く、人が動く、つぎに何かが起こりそうな感じがずっとして、おもしろかったわー」と言われたときも、うれしい半面やや複雑な気分に。たぶん選手も監督も似たような気分なのではないかと思います。
西野さんも会見で
「このゲームを面白いと感じられると、非常に厳しいものを感じる」
と言ったと報道されました。(関係ないけれど、私は西野さんの会見コメントを読むたびに、敗戦のときのほうが的確なことを言っている、と感じます。勝ったときはワケのわからないカタカナが出過ぎ。タフとパッシングサッカーとアタッキングサードはちょっと封印してもらいたい...)
この言葉につきますね。
面白ければいいってもんじゃない。ガンバとしては、やらなくてもいい得点を相手に与え、決めるべきところで決めなかった。それができていれば、勝負はもう少し変わっていたかもしれない。
それにしても実力の差がありすぎた。だいたいにおいて、入場のときに並んだ映像を見たとき、体格がまったくちがって、こりゃ比較にならない、とどきどきしたくらいで。技術、走力、スピード、ジャンプ力、戦術眼、アイデア、すべてが次元のちがうものでした。
ただ、「ガンバのサッカーをやる」という方針は、90分間(ロスタイムを入れると94分間)、監督も含めて全員が徹底してやりとおした。それは誇りに思えました。ガンバのサッカー=パスを回して前へ前へとゴールに迫る、というもの。無駄な蹴りだしはやらなかったし、ラインは終始高く保っていたし(だから失点するんですが...痛しかゆしですな)、ボールを奪われてもたえずしかけたし、最後の最後まで勝利をあきらめなかった。
もう一つ。
きのうはフィールドプレイヤー全員が(ガンバもマンUも)実によく走っていた。オシムさんが「走れ走れ」とおっしゃっていた意味が、ようやくわかりました。走らなければ何も始まらない。どれだけ質のいい走りができるかが、勝負を分けるのですね。走ることのたいせつさをあらためて知りました。マンUといえども、走らない選手はあかんのですよ。
ハッシーの「ウェディングゴール(来年結婚することを発表したあとの、今季初ゴール)」と山崎へのアシストも、すばらしい走りから生まれたものだったし、バンと山崎くんの追い込みも最後まで切れずにすばらしかった。
で、その意味でジツカワ的MOMはマンUではナニ。ガンバでは明神さん。
最後の最後まで非常にレベルの高い走りで、チームを機能させていました。
いつか、ほんといつになるかわからないけれど、ガンバが本当の意味で「おもしろいサッカーをやるチーム」として世界の土壌で試合ができる日がくる! このサッカーをやっていれば、そんな夢がきっとかなう! そう思えた祭りのあとでした。




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