ランチョンマット

最後の晩餐は、ミシュラン三ツ星の豪華なディナーよりも、自分でつくった一汁三菜にしたい。おいしいものをつくりたい。おいしいものを食べさせたい。

しばしスリランカに行っていました。(あと、ナイショで(→誰に? 何のために? という件についてはのちほどいいわけするとして)モルディブにも)

スリランカといえば、カレーです。というか、スリランカの人たちはカレーをどうやって毎日朝昼晩飽きないようにバラエティ豊かに食べるか、というために必死に工夫を凝らしている、といってもけっして言いすぎではありません。

朝はビーフンにかけて。

昼はまぜごはんにかけて。

夜は白ごはんにかけて。

メインとなるのは、チキン、ポーク、ビーフ、マトン(マトンという名前のヤギ肉だということが判明)、あらゆるベジタブル(ナス、カボチャ、豆が三大頻度で出てきます)、めずらしいところでバナナの花、ネギ(ワケギみたいなの)、ハス(すりおろしたり、そのままだったり)などもあり。

トッピングというか、付け合わせに高菜づけのような炒め物、ゆでじゃがいもをとうがらしであえたもの、レンズ豆を水牛ヨーグルトとターメリックなどの香辛料で煮込んだもの、などが一緒に出てきます。

いろいろなところで、いろいろなカレーを食べましたが、それぞれ味がちがいました。たぶん、地域や家庭によっても味がちがうのだと思います。

スリランカではカレー以外の料理も食べたのですが、これが、まあ、なんというのか......価格がカレーより高いくせして、食べると健康を害しそう。カレーには工夫をこらして、味には幅も深みもあるのに、ほかの料理はただ塩辛いだけ、とか、ただ甘いだけってのはどういうんでしょうね。

一番「おい!」とツッコミったくなったのが、一流ホテル(のはず)で出た「セットメニュー」でした。前菜はきゅうりとにんじんをきざんだ上にツナ缶の中身をそのまま出し、あまったるいドレッシングをかけた「カクテル」。スープはあきらかにキャンベルのコーンスープをあたためただけのもの。メインには「どうしたらこれだけカスカスになるまで火を通せるのだろう?」と首をかしげざるをえないチキンやポークがかならず骨付きでごろんと転がり、周囲には冷凍をそのまま解凍したにちがいないぐにゃぐにゃしたにんじんやフライドポテトが皿の縁からはみださんばかりにもられたもの。デザートは食べると舌が赤くなりそうなゼリーとか、口に入れると3秒いないに飲み込まないと歯のエナメル質が溶けていきそうなプリンとかケーキ。これが数日続いたときには、さすがに見ただけでもう口が開きませんでした。なんかこういう食べ物見たことがあるなあと思ったら、そう、機内食なんですよ。

たぶんね、「外国人にはいいものを食べさせなくちゃ」という心遣いが間違った方向に行っちゃったんだと思うんですね。すべてにおいて、いい意味でも悪い意味でもunsophisticatedな国だから。

つまり何が言いたいかというと、スリランカではカレーを食えっつーことですね。もっと言えば、カレー以外食うな。

ただし、スリランカのカレーはハンパなく「うまい!!」どっさりスパイスを買ってきたので、今年の夏はカレー三昧、の予定です。

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 人生でたいせつなものは本とサッカーと料理とファッションに教えてもらった、などと言ってみたいモノカキの日常

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 職業はモノカキ/翻訳業。書いていきたいテーマは「女」「子ども」「衣食住」。得意技はなんでも一晩寝ると忘れること。

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