映画はぴんときた作品だけ見ます。傑作でも大作でもなく、佳品と思える作品だけ。だからか、いつも人がまばらな映画館で、作品の世界にすっぽり包まれて過ごします。
下高井戸シネマにて観賞。
南フランスにある山間の小さなバルジャック村が、学校給食と高齢者向け宅配給食を全部オーガニックにした様子を描いたドキュメンタリー。
のっけからユネスコの会議の模様とともに「この30年間でフランスではガン患者が93%増加した」とか「精子の数が50%になった」とか統計が紹介される。その上、子供たちが食べものを食べている光景がうつるとともに「ソーセージの添加物は何々で、それから引き起こされるのは??という病気」とか出てくる。恐ろしさ満点。
だから、この村では給食をオーガニック(フランス語ではビオという)にしました~というのだ。
いや、ほんとわかる。いまの食生活がとても危険だということも、農家の人たちが農薬散布による被害を受けている、ということも、ほんとわかる。
ところが、映画としては恐怖以上に退屈がおそってきて......すみません、3回くらい寝ちゃいました。数分ですがね。数字を並べたてられるのについていけなくなりました。すみませんすみませんって誰に謝っているんだか。
日々口にするものの背後にある世界の食糧事情について、考えなくてはならないということはわかっている。添加物も加工食品も、知りませんでした、気づきませんでした、ではすまない問題だということもわかっている。
でも、「食卓に政治や思想を持ち込まない」という私の基本スタンスは、どれだけ恐ろしい数字を並べられても、この映画を見た限りにおいては変わらなかったなあ。
わかる、賛同する、すごいと思う、でも心が動かない、という映画でありました。




わかりますー。
取り組み自体は意味のあることなんだろうと思うのだけど、
私はとにかくあの子供たちの歌が怖くて…。
“正しいこと”であっても、やみくもに信じる(信じさせる)のは
怖いことだ、という印象が残念ながら一番にきた映画でした。
まつのさん、ご本を送っていただいたのに、なんのお礼もしないですみません。雑誌の書評で取り上げます。来月発売です。
でもって、あの歌。ほんと不気味ですよね。それとこの映画は編集がへたくそ。話がとびとびになるし、あのユネスコの大会はいらなかったんじゃないの? 食べることがこわくなるような映画はどうかなあと思いますね。
フランスでもうモモは食えん、と思いましたです(汗)