観る極楽

映画はぴんときた作品だけ見ます。傑作でも大作でもなく、佳品と思える作品だけ。だからか、いつも人がまばらな映画館で、作品の世界にすっぽり包まれて過ごします。

 朝、ゴミ捨てと外回りの掃除のあとに、ふと庭(というか隣の家との空間)をのぞいたら、ドクダミがあちこちに顔を出していました。ご存じの方も多いでしょうが、ドクダミは根をあちこちに這わせてそこから茎が伸びて葉をつけて、繁殖していく、という植物です。だもんで、根をずるずる引っ張りながら引っこ抜くのに夢中になり、においに耐えられなくなったところでやめて玄関に行くと......なんと鍵がかかっている!!

 まだ次女の外出時間ではないだろう、とタカをくくっていたのが大きなまちがいでした。

 あわててどこか窓があいていないかとぐるぐる回ってみたけれど、見事にどこも閉まっています。エライ! 戸締り完璧! なんて思うはずもなくあわてました。

 鍵がないだけではありません。

 ケータイも、財布もない。

 服はよれよれ。足元は便所スリッパみたいなサンダル。手は泥だらけ。顔はもちろん洗っていない。髪もといていない。ようするに起きぬけです。ゴミ捨て用ファッション(違)です。

 外で夜中まで待つわけにはいきません。

 しかたなくご近所のキムラさんたくに飛び込み、事情を話して「どうしよう!」とご相談。「鍵救急隊っていうのもあるけれど、家族の誰かの職場に取りに行ったら?」という的確な判断を下していただき、夫のケータイに電話をかけてもらいました。幸い、わりに近い(でもターミナル駅は通過するけれどね)ところで待っていてくれる、というので、あわてて走っていくことに。

「その格好で行くの?」とあきれ顔のキムラさん。

「え? ダメ?」

「いや、いくらなんでもその格好で電車乗ったら、『若年性アルツハイマーの徘徊』に見られちゃうんじゃない?」

 そこでスニーカーを貸していただき、電車賃も貸していただき、ハンカチまで借りて夫の鍵を受け取りに行きました。

 持つべきものは親切なご近所さんです。

 夫には開口一番「この体験を教訓に、次回からはどう対処しようと考えましたか?」と聞かれました。

「え......教訓って。つぎからドクダミは生えてきても抜かない......」と全く見当はずれにしどろもどろで答える私。

「ちがう! まず、家の外に出るときには、たとえゴミ捨てでも鍵を持って出なさい。それとケータイも常時携帯しなさい。いつだって台所にほうり出しているけれど、あれじゃ意味ない!」と訓戒(?)あり。

 はい、以後、気をつけます。

 いつかやるんじゃないかと自分でも心のなかでひそかに危惧していたことが、まさに現実に。

 春の大ボケでした。

 みなさんはやらないでしょうが、一応念のために、ゴミ捨てのときの締め出しにはご注意を!

 そして、ドクダミを抜くときにはケータイと鍵を忘れずに!

コメント(5)

oliva :

私は、ハローワークに行った帰りに家の鍵を持っていないことに気づき、もしや…と思って急いで帰宅したら鍵穴に差し込んだままでした。またつい先日、朝起きたら、ドアを開けっぱなしで、しかもご丁寧に少し隙間をあけてストッパーで留めて一晩過ごしていたことに気付きました。恐ろしいばかりです。こんなとっちらかった自分なので、今日の書道の課題「調和」がどうやってもうまく書けなかったのも当然のことかと…。

読裏クラブ :

読裏です。いいなぁ~!こういうの。なんかサザエさんみたいで(苦笑)「こういう女性」大好きです。

今回はちょっとご報告。実は今日電車に乗っていたら隣に若い男が座ってきました。で、バッグからやおら取りだして読み始めた本が「英国のダービーマッチ」!

「それって、結構面白いやろ?それ訳してる人、そう、ここに書いている人。ごっつぃガンバ命!っていう女性(人)なんやけど、知ってる?」って、いきなり隣の僕が話しかけたら、かなり「引く」んやろうなぁ~って、思いながら無言で観察してました(苦笑)。

でもこの彼、そんな僕の視線なんか一切気にせずに、一心不乱に読みふけってましたよ!


kensyo :

私も。益々、貴姉の好感度アップです。
南アフリカ行きは実現しそうですか?

motoko :

>olivaさん、いやはや、鍵の持ち忘れにはくれぐれも注意したいですね。オートロックならなおさらね。
>読裏クラブさん、サザエさん……とほほ、まさに……裸足じゃなかっただけでも救い? で、その電車で「英国のダービーマッチ」を読んでくださっている男性は拝みたいくらいありがたい方です。発見してくださった読裏クラブさんにも感謝!
>kensyoさん、南アフリカ行きはうーん、お金が一番の問題かな。今、アフリカのサッカーに関する本を読んでいるのですが、行くのだったらW杯だけじゃなく「アフリカにサッカーを見に行きたい」気分です。

oliva :

すごく前の記事に今さらコメント失礼します。
今日、私も初体験しました、締め出し。新居に慣れてきた気の緩みかも。ドア開けてすぐのたった1つの植木鉢にジョウロで水をやる何秒間のために、これまではドアをストッパーで止め鍵も握りしめていたのに。マンション管理人さんに鍵を借りに行かねば、と、ボサボサ髪を手で撫でつけながら同時に思ったのは「実川先生どんな格好してたんだっけ。」
⇒無事合鍵で中に入ってから、この記事を確認しました。「服はよれよれ。足元は便所スリッパみたいなサンダル。手は泥だらけ。顔はもちろん洗っていない。髪もといていない。」…やった、同じだ(?)。それに私は手は泥だらけじゃなかったし…。

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2006年より特派員と
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フリカ25カ国を取材し
た。多くの宗教、部族
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フリカ事情を理解する
手段として、著者はサ
ッカーを通して取材し、
有力者や市民たちから
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バル化と民主化運動に
よって生まれ変わろうと
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スポーツで自由を勝ち取った
男たちの知られざるノンフィク
ション。W杯のもう一つの真
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思いを描きだす。ナショナル
ではかれない「ローカル」
の発想を知るうえでも
好著。
motoko
 人生でたいせつなものは本とサッカーと料理とファッションに教えてもらった、などと言ってみたいモノカキの日常

PROFILE

 職業はモノカキ/翻訳業。書いていきたいテーマは「女」「子ども」「衣食住」。得意技はなんでも一晩寝ると忘れること。
since2000.5.19.
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