読む快楽

活字中毒患者です。朝15分読まないと起き上がれない。最低1時間読まないと眠れない。夢中になって読んだ本を教えずにいられない。おもしろい本、 常時募集中!

「グラマラスライフ」は明日でいよいよ10周年を迎えます。
2000年にオープンしたサイトの10年を振り返りながら、「変わったこと、変わらなかったこと」を考えてみたいと思います。

このサイトを立ち上げたとき、私の頭の中には「ニューヨークに住む! そこで生活するう」という「計画」(笑)がありました。
別にニューヨークでなくてもいいのだけれど、とにかくどこか日本以外の場所に住みたかったのです。家族を誘ってみたけれど、全員に「論外」「一人で行ってください」と一蹴され、しかたなく「NYで一人暮らしをする私」の夢にひたっていました。
過去形にしていますが、実は夢をまだ捨てていません。選定場所の優先順位の1位はニューヨークではなくなりましたが、住んでみたい場所は増えるばかり。旅行するとすぐに、そこで生活するための具体的情報を収集し、起こりうるリスクやメリットについて考える、というまるで定年後移住計画を練る人たちのようなことをやってしまいます。
そこでサイト立ち上げからしばらくは旅行記のページをつくり、「そこで暮らすとどうなるか?」をシミュレーションしていました。
本格的に書いたのはイランと中欧とエジプトかな。でも「そこで暮らす計画」については......イランに住むのは風習が違いすぎてちょっと無理かなあ(ベールをずっとかぶっているのはつらい)......ハンガリーやチェコで暮らすのも言葉と生活習慣を習得するうえできつそうだ......エジプトは暑すぎる......といずれも却下に。
そのうち旅行記を書くこと自体に倦んで、旅行に行っても書かなくなってしまいました。これは復活させてもいいかもしれませんね。旅行者としてだけでなく、生活するつもりで異国を見る、というのも視点はもしかすると今後も必要なものかもしれません。

最初の7年ほど、日記を書くと最後に「今日の夕飯」を書いていました。サイトを始めたころ、長女は大学生、二女は中学生。長女が中学受験の塾通いを始めたときから二女が高校を卒業するまでの17年間、夕飯メニューも「お弁当に流用できるもの」を中心に組んでいました。「すてきな奥さん」みたいに自慢たらしくていやなのですが、お弁当(そして夕飯)をつくるにあたって1)加工食品は使わない。2)彩を考え、塩味、酸味、甘味、出汁味をとり合わせて必ず4品つくる。3)腐りにくいもので、薄味でもお弁当のおかずに耐えられる料理を考える。4)1週間同じ品をつくらない。という4つの原則を自分に課していたので、HPにメニューを書くのは自分用のメモの意味もありました。(でもほうれんそうのおひたしはひんぱんすぎるくらい登場している)
お弁当がいらなくなり(ときどき今でも娘たちのためにつくったりもしていますが)、家族全員が成人になった今では、なかなかそろって夕飯の食卓を囲むことはできなくなっています。それでもほぼ毎日朝と晩の食事はつくっているのですが、どうしても発想が「自分中心」になってしまう。原則のタガも外れました。私が食べたいものをつくる、というのがここ数年の料理の基本姿勢なので、わざわざ夕飯のメニューを書く気にならないのかもしれません。自分が食べた物をわざわざ公開するのも下品な行為かもしれないし。
以前の夕飯メニューを眺めていると、とてもなつかしい。つくった料理、食べた料理は、肉体的にも精神的にもその人そのものになるのだな、と感じます。

いまやサッカーサイトかと疑われるほどサッカー関連記事の件数が増えてしまった当サイトですが、ここまでサッカー色に染めるつもりは実はまったくありませんでしたし、今でもありません(きっぱり)。「ちょっとサッカー(とくにガンバ)関連記事が多すぎる」と自分でも反省していますよ。でも、止められません。だってサッカーってしょっちゅう試合があって、試合を見たら感情が揺さぶられて何か書きたい、という生理現象が起こってしまう。たまった気持ちを排出するまで落ち着きません。そこで今後に向けて、サッカーのことも書くけれど、サッカー以外の記事はもっと書きます、と一応宣言しておきます。

「どうしてもやめられないこと」「禁止されて、罰を受けるとわかってもきっとやってしまうだろう」っていうことがありませんか?
私の場合、それは「本を読むこと」「書くこと」です。
子供のころから親に厳しく「電車の中と、ベッドで寝転がって本を読むのをやめなさい。目が悪くなる」とさんざん注意されました。親の言うことを素直に聞く私でしたが、電車のなかとベッドで本を読むのはどうしてもやめられず、今も「体に悪い」「明日に差し障る」とわかっていながら、夜中まで本を読んでしまいます。本が読みたいために電車に乗ることさえあるくらいです(山手線一周とか)。本を夢中になって読んでいて、気づくと夜が白々明けていました、というのはしょっちゅう。こないだもヘニング・マンケルを読んでいてうっかり夜が明けてしまい、朝6時から朝食をつくっていたら起きてきた長女から「あれ? また読書徹夜明け? 今度は何を読んでいたの?」と聞かれました。「ほんっと変わらないね。私が物心ついたときから、ママは本を読んで徹夜していた。前後の見境なく本を読むのもいい加減にしたら」とも言われました。

当サイトでも読んだ本についてもっと紹介しようと思うのですが、書評もやっているのでなかなかちゃんとした記事が書けません。読む本がかたよっていて(ベストセラーは読まない)、みなさまのご期待に添えないっていうのもあるし。でも、短いコメント入りでも、もっと読んだ本を紹介していくことを続けたほうがいいかもしれませんね。

「書くこと」がやめられないのは、10年間、ぐでぐでとこのサイトで書き続けているのを見てもおわかりのとおり。商売で書き、サイトで書き、趣味でも書く(こっそり別ブログをつくって創作の連載をしていたこともあります。今だから言える話)。なぜサイトまでつくって書くのか? 自分でもよくわかりません。書くことがやめられない。書くことで生きている手ごたえを感じる......なんて言ったらおおげさかな? 自己表現という名前の自己顕示欲の発露。自我の垂れ流し。そう言われても、このサイトで書いて、みなさんに読んでいただくことができることを、ほんと幸せに思います。

ま、そんなこんな。
10年って短いようで長い。
いろんなことがあって、気持ちも考え方もどんどん変化してきました。
そんななかでも変わらなかったことがあるんだな、と振り返ってみると気づきます。
一度たりと変わらなかったことが一つ。
「グラマラスライフを続けていく」という気持ち。
これからの10年に向けて、今後ともどうぞご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

 

予告ですが、明日の0時にアップするのは「10年で増えたもの、減ったもの」の検証......です。お楽しみに。

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新刊 「サッカーが勝ち取った自由」

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スポーツで自由を勝ち取った
男たちの知られざるノンフィク
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新刊 人はなぜSEXをするのか?

人はなぜSEXをするのか(小).jpg
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「英国のダービーマッチ」
ダグラス・ビーティ著
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思いを描きだす。ナショナル
ではかれない「ローカル」
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好著。
motoko
 人生でたいせつなものは本とサッカーと料理とファッションに教えてもらった、などと言ってみたいモノカキの日常

PROFILE

 職業はモノカキ/翻訳業。書いていきたいテーマは「女」「子ども」「衣食住」。得意技はなんでも一晩寝ると忘れること。
since2000.5.19.
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