読む快楽

活字中毒患者です。朝15分読まないと起き上がれない。最低1時間読まないと眠れない。夢中になって読んだ本を教えずにいられない。おもしろい本、 常時募集中!

 ふ~。初校ゲラ、完了。今から編集者に渡しがてら打ち合わせです。400ページの本ですよ。ひさびさに大部。難解で、大部な本を翻訳するのはそろそろきつくなっているかも。何が問題って、訳注と注記の文字が老眼で読みにくい(汗)拡大コピーをとってしまいましたよ。

 実はこの仕事に取り組んですでに1年が経過したのですが、自分の実力と知識が足りなさ過ぎて、何回となく「もうできない!」と投げ出したくなりました。私には無理だ、とてもじゃないが満足がいくまでできそうにない、だからおもしろくない、でもやらなくちゃいけない、つらい......とやりながら「マイナス思考」が頭のなかをぐるぐる。家族や友だちにグチって、負の感情をはきまくり。

 でね、先週、ため息をつきながら原書を眺めているとき、ふと窓の外を見たら梅雨の晴れ間で夏の光がきらきらしていて、おむかいの家のあじさいとくちなしの花がきれいで、外はこんなに明るいのに、私は暗いぞ、と考えたときに、やっと自分が「負のスパイラル」に入っていることに気付きました。

 マイナスの感情をいったん持ってしまうと、やる気まで失って、けっしていい仕事はできない。もうダメ、できない、といったん口に出したら、もうできません。

 反対にプラスの感情を持ってこそ、やる気がわいてきて、質の高い仕事につながっていくはずです。

 そんなこと、何十年も働いていてわかっていたはずなのに、目の前の感情にだけとらわれて、つい忘れていましたね。

 プラスの感情を持つことはできなくても、少なくとも負の感情は持たない。その前に、まず負の感情を口に出さない。言葉にしない。それが大事。

 難しい仕事だからこそ、やりがいがある。そう思い直して、さて、いってきます!

コメント(3)

oliva :

感動して何度も読み返しました(誇張ではなく)。そんな大変なお仕事を抱えながらサッカーに書道に八面六臂のご活躍をなさっているとは!
先日行った整体で「悪いものと悪いものはひっつく」と言われましたが、マイナス感情を持っているとマイナスなことを引き寄せてしまうのかも。
「難しい字だからこそ、書きがいがある」その通りですね!あ、そんなこと書いてないですか。。。

motoko :

初校はなんとか入れたとはいえ、まだまだこれからなんですよね。きのう、編集者が「とにかく山は越えた」というから「いやまだ2000メートル級の尾根を歩いてますよ」と言って、自分の緊張感欠如に歯止めをかけました。
プラス思考はいいけれど「なんとかなる」だけではなんともならないので、なんとかしなくちゃいけないんだよ>自分、とはげましておりまする。

zunko :

お疲れさまです!
わたしも7月5日締め切りなので、他人事とは思えません(涙)
わたしの仕事は普通のロマンス小説ですが、やっぱり370ページとけっこう分量があって息切れしてきました。ゼーゼー。
ここ2、3日「もういやだ」だの、「終わらないかも」だの、つい愚痴ってましたが、わたしもがんばりまする。この不景気にお仕事もらえてるだけでも、ありがたいことだ!
と感謝しつつ、読者がさくっと楽しめる娯楽本にしあがるように、あとひと息ガンバだぞ、自分。
元子さんも、ゲラなどなどがんばってくださいませ。

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世界中で人気を集める日本
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新刊 「サッカーが勝ち取った自由」

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マービン・クローズ著
実川元子訳
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リカ共和国は長く人種差別
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れていた。圧政と闘い、投獄
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男たちの知られざるノンフィク
ション。W杯のもう一つの真
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「英国のダービーマッチ」
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の発想を知るうえでも
好著。
motoko
 人生でたいせつなものは本とサッカーと料理とファッションに教えてもらった、などと言ってみたいモノカキの日常

PROFILE

 職業はモノカキ/翻訳業。書いていきたいテーマは「女」「子ども」「衣食住」。得意技はなんでも一晩寝ると忘れること。
since2000.5.19.
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