読む快楽

活字中毒患者です。朝15分読まないと起き上がれない。最低1時間読まないと眠れない。夢中になって読んだ本を教えずにいられない。おもしろい本、 常時募集中!

昨日は『少女マンガを読む研究会』というのにいってきました。ひさびさに知的刺激をいっぱい受けて、めちゃめちゃ楽しかった。ありがとうございました、みなさま。お昼過ぎからスタートして、研究会は一応夕方でお開きになりましたが、その後ごはんを食べにいってまたまた盛り上がり、いやしゃべったしゃべった。爽快な気分で帰宅しましたよ。

マンガの話からどんどん発展していって、最後は「メディアリテラシー」について侃侃諤諤の議論に。かなり内容が濃かったので、議論の詳細について紹介することはとてもできないのですが、帰る道々考えていたのは「私はいったいどんな情報を得たいのか?」そして「どんな情報を発信していきたいのか?」ということでした。

iPhoneを手に入れたとき、私はひそかに「これでTwitterがもっとラクにできるようになる」と思っていました。プラス、もっとネットにアクセスする時間が増えて、外出中に調べものがもっと便利にできる、やったね、とうれしかったのです。

ところが......予想とはまったく逆に、Twitterはほとんどやらなくなり、ネットにつなぐことも(ケータイ使用時よりも)減り、じゃ何をしているかというと、iPodに入れた音楽やら中国語のテキストを聴きながら、リーディングのファイルか辞書を読んでます(前も書いたように、私は辞書を読むのが好き)。

加えて、これも前に書いたようにPCでもネットにアクセスする時間がだんだん減ってきていて、iPhoneを手に入れてからというのも仕事するかブログを書くときにしかPCを立ち上げなくなりました。デスクにはついていて、何をしているかというと昔の人(1890年から1960年代まで)が書いた本を読んだり、アナログに万年筆や鉛筆で手紙や作文を書いたりしているのです。

もしかすると世界ではトンでもないことがいっぱい起こっていて(もしかしなくても起こっているでしょう)、PCを立ち上げてその情報を得ないことによって、私はトンでもないリスクを負ってしまっているのかもしれません。以前はかなり本気で「世の中の動きにおいていかれる」とか「知らないとソンをする」ということに、恐怖に近い感情を抱いていました。メディアリテラシーとはつまり、ハード面でのPCやらスマートフォンやらの機能に詳しくなり、ネットに常時アクセスして情報を検索し、そこから「正しい」ものを見つけ出すことだと信じていました。

でもねぇ、なんかちがうような気がする。それに、もういいや。

私が知りたい、見たい、聴きたい、読みたい情報は、ネットでは見つからないように思います。

私は見えないものが見たい、聞こえない声や音を聴きたい。

見えないものが見えて、聞こえないものが聞こえた人たちが書いた言葉を読みたい。

そういう人たちが何を考え、どんなことで笑い、何に涙している(た)のかが知りたい。

ときの流れにまぎれこみ、「時代に合わない」とか言われて忘れられてしまっているかもしれないけれど、なんとか見つけ出したい。

そしてそれを伝えていきたい。

でも、伝えるためのメディアはいったい何なのだろう?

それが今の私にとって、大きな問題なのです。

コメント(1)

いづみ純 :

確かに"少女マンガを読む研究会"をネットで検索しても出てこないです。この蠱惑的で艶めかしい名の付いたサークルでは一体どんな人が集まりどんな会話がなされているのか。めくるめく楽しいことが行われそれを僕は知ることができないと思うと眠れません。
…え?そういうことじゃない?

いや「情報」っていうとなんとなく人の感情を置いた言葉や数字のように感じますね。
では他になんというのか、情報とその別の言い方の境にあるモノの扱いはどうするのかまで考えるときりがない感じです。

目を開いて見るでもなく見る。騒音に耳を塞がずささやきを聞き分ける。
ネットでもそれ以外でも理想です。

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 人生でたいせつなものは本とサッカーと料理とファッションに教えてもらった、などと言ってみたいモノカキの日常

PROFILE

 職業はモノカキ/翻訳業。書いていきたいテーマは「女」「子ども」「衣食住」。得意技はなんでも一晩寝ると忘れること。
since2000.5.19.
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