青黒を追いかけて

いつの日か引退したら、ガンバ大阪のホームスタジアム近くに住んで練習見学に通い、日本中はおろか世界中ガンバを追いかけて遠征するのが夢です。

アルビレックス新潟 2-2 ガンバ大阪

得点者:三門、(外国人なんだけれど、あとで確認します。ブルーノロペスかミシェウ)

     川西(ガンバ)

 

 いろいろな意味で一つの区切り、というか、「ああ、ガンバはつぎの時代に行くんだな」と思わせた試合でした。

 一つは、メンバーを新陳代謝させていかねば、もうACLを含めてあまりにも多い試合数をこなしていくのはむずかしくなった、ということをあらためて認識させたことです。きのうのガンバは優勝争いをしている真っ只中なのに、厳しい試合を戦うには、あまりにもコンディションが悪い何人かの選手を先発せざるを得なかったこと、そしてそういった選手が結局はミスの連続でチームの足を引っ張ってしまったのを見ていて、チームの新陳代謝がないかぎり、かなり厳しいことになるな、と思いました。ベテランの経験値やうまさだけでは勝ちきれない。かといって若手選手の勢いだけでもどうしようもない。技術的、能力的にどれだけすばらしい選手がいても、メンタルもふくめてコンディションが悪ければ、チームは機能しないんです。甲府戦、名古屋戦、ナビスコ準決勝、天皇杯3回戦、そしてきのうの新潟戦も含めて、大事なところでミスだらけの試合をしてしまうことを、単に「メンタルが弱い」とか抽象的なことを言ってうやむやにしたり、「監督(選手)が悪い」と個人に責任を負わしてそれを切ってしまうことにするのではいけない。いかにチームを新陳代謝させていくか。ACLに出場し、中心に日本代表選手がいるチームはそれを真剣に考えなくてはいけない時期にきています。世代交代すればいいってもんじゃない。チーム全体として、いかに新陳代謝させながらシーズンを乗り切っていくか。そのかじ取りができるのは、監督だけでなくクラブ全体で考えることじゃないでしょうか。

 その新陳代謝のいい例が、きのうの川西選手(そしてここ数試合の藤春選手)でした。たぶんベンチから見ていて、自分に何ができるか、どうすればこの重苦しさを打ち破れるかを彼は考えていたんじゃないかと思います。1点目も2点目も、それまでのガンバにはまったく見られなかった思い切りの良さが際立つシュートでした。しかもあせらずに落ち着いていた。すばらしい。今季、というのではなく、ガンバのこれから進む道を示したような得点でした。つまり誰か一人か二人に頼るのではなく、みんなでつないで、みんなでゴール。アドリアーノ選手と宇佐美選手が抜けたあとに、個人に頼らずそれができていたはずなのに、いつのまにかラフィーニャ選手とイグノ選手の個人能力だけに頼って、中盤での早いパス回しなんてまったくなくなってしまったガンバ。本来のスタイルができなくなった理由は、遠藤選手のコンディション不良も大きいのだけれど、それ以上に一本のパスでなんとかしようとする怠慢サッカーに全員が固執しちゃったためだと思います。川西選手(それと前半の藤春選手も)は豊富な運動量で押し込んで押し込んでシュートを放つ、という「新しい得点スタイル」という血液を注入した。それが新陳代謝じゃないでしょうか。

 二つ目に、守備力があるチームを目指さなければタイトルはとれない、ということです。得点力と守備力はバランスがとれていなくてはならないのに、今のガンバはあまりにもいびつです。安定した守備力が維持できるチームにするには何をすればいいのか。前からのプレッシングだけでは限界があるどころか、得点力にも影響を及ぼします。攻撃に転じるスピードが速くなる守備、というのをたぶん西野監督は重視しているのでしょうが、それだけでは限界があることがここ数シーズンではっきりしてきたのではないでしょうか。今の選手を替えろ、とかいうことではなく、守備とはこうやってやるものだ、ということを一からたたきこんでくれるようなコーチが必要なんじゃないかとここ数試合でつくづく思いました。おもしろいサッカーをするのは大賛成。でも、守備力があがらないかぎり、タイトルは無理だし、守備力をあげてもきっとおもしろいサッカーはできるはずです。たぶん、ガンバは守備をあらためて見直す段階に入っている、と信じたいです。(せめてCKやFKのときに「あー失点するー」という予感を抱かせ、しかもそれが50%の割合であたってしまう、という守備力はどうにかしてください。これはもう3年書き続けているけれど)

 新潟の2点目が入ったとき、ああ、これで今年も無冠に終わったか、と正直思ったのですが、川西選手の2ゴールで少し救われました。だから、もう終わったなんて言わせませんし、言いませんよ。最後の最後まで応援するからね。

(追加:一緒に観戦した同志が「こういうときこそヤットがなんとかしてくれる」といっていたのですが、その願望はKO後5分で打ち砕かれてしまいました。しかもヤットがボールを持つと奪われて大ピンチの連続。きのうはセットプレイのキッカーをつとめていましたが、たぶん調子が悪いせいかミスキックばかり。パスも強いボールが蹴れないためにカットされてまたまた大ピンチ。これはもう横浜戦の時から言い続けているのだけれど、優勝争いをしているときでもヤットをはずす英断ができるくらいのチームになってほしいです。それはきっと来季にはできる、と私は信じています)

コメント(6)

ゆうみパパ :

でも、さすがに終わったでしょう。
遠藤はかなりコンディション悪かったですね。
いつもより3秒タマ離れが遅く、いつもより5km/hパススピードが遅い。
次節のホーム最終戦、前売り買いましたが行こうかどうか迷ってます。ガンバの結果に関わらずその場で終戦の可能性が高いし。
ネガティブすぎますか?(笑)

そんきち :

元子さん、めちゃくちゃお久しぶりです。
いやいや、私が思っていたこと全部言ってくれてる~!
甲府戦、名古屋戦、ナビスコ準決勝、天皇杯3回戦…これはもうたまたま負けちゃったとかじゃないんです。負けるべくして負けてます。理由はすべて同じでしょう。
「守備力をあげてもきっとおもしろいサッカーはできるはず」―全く同感です。
監督の去就とか世間はかまびすしくなってきたみたいですけど、西野さんがどうこうって意味じゃなく、いろんなことがそれこそ「変わらなきゃ」です。
不安もあるけど、ついていきますよ。

がんばれGAMBA :

天皇杯3回戦は現地観戦、新潟戦はテレビ観戦でした。たしかにコンディションの悪い選手はおおかたですね。天野杯のハッシーしかり、新潟戦のヤットしかり。中盤での彼らのパスミスがほとんどピンチになっていました。あとは、あいかわらず攻撃時の判断の遅さですね。ガンバの場合、中盤でボールをうばってもパスを回すだけで相手のディフェンスが戻ってくるのを待ってから攻撃している感じで。守備に関してはおっしゃるとおり、ディフェンス専門のスタッフは必要でしょう。リーグ前半戦はそれでだいぶ勝ち点落としていますから。

motoko :

ゆうみパパさん、いや、ネガティブすぎないですよ、今季については。でも私が「もう終わったなんて言わない」というのは今季の話だけじゃないんです。正直、甲府戦(現地観戦しちゃったんですよ、ったく!)で今季はある意味終わったかな、とあきらめという心の整理はつけました。名古屋戦後になーんら修正を加えてこないチームに「ありゃりゃ」と腹が立ったし。それはともかく、新潟戦の川西君のゴールを見たときに、私が「終わった」と思ったらほんとにそこでガンバは終わってしまう、という気がしたんですね。今季だけじゃなく、ガンバを終わらせたらいけない。だから意地でも行きますよ。最後まで。

motoko :

そんきちさん、好久不见了。相変わらず中国語にはまりまくっておりまする。下次我想跟你用汉语聊聊天儿!
それはともかく、監督交代も含めて新しい何かを注入しないと、もうどうしようないところまで来ている、という閉塞感がいっぱいの最近のガンバさんですよね。ここだけの話、私の頭の中は次期監督構想(妄想?)でいっぱいなんですけれどwホーム最終戦のときにまたお声をかけますね。

motoko :

がんばれガンバさん、おっしゃるとおりですね。もうオーヴァー30だけ(→ここ強調)に頼るチームは終わったんですよ。ACLもあるんだから、来年は30歳以上はピッチに2人以上たってはいけない、という原則でやってもらいたいです。主力を26,7歳あたりにして、平均年齢23歳でまわしてください。来年結果が出なくても文句は言わない、というサポーターの心得も配ってもらって。

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 人生でたいせつなものは本とサッカーと料理とファッションに教えてもらった、などと言ってみたいモノカキの日常

PROFILE

 職業はモノカキ/翻訳業。書いていきたいテーマは「女」「子ども」「衣食住」。得意技はなんでも一晩寝ると忘れること。
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