Glamorous Life

グラマラスライフ 実川元子オフィシャルサイト おもしろい本、どきどきする試合や映画、わくわくする服に出会えたら最高に幸せ

東京は季節も昼夜も失っているメトロポリスです。

真夏でもブーツをはけるし、真冬でもタンクトップが着られる。

だからコートはもう必要ない、と思っていて、7年前にヘルムート・ラングの膝上丈のコートを清水買いをして以来、手を出さないでいました。

ところが先日、ウチの近所の小さなセレクトショップがバーゲンをしていて、妹と一緒に襲撃(まさに猛禽が肉をあさるごとく)したとき、以前からずっと迷っていたロングコートを購入しました。

ニューヨークのデザイナーの作だそうです。キモノのような打ち合わせの襟元がポイントで、ベルトでしぼらないとゆるいAラインで広がります。ベルトをしてもよし、しなくてもよし。シルエットが美しい。

こまかいグレンチェックでのウール地で、膝下10センチくらいまであります。この丈のコートは30年前に流行ったとき以来もっていません。

薄手なので、冬の寒さを感じさせないメトロポリスで地下鉄に乗っても汗をかかないですみます。

ただ、気温が5度を下回ると寒い。マフラーをまかずにはいられません。

しばらく着て歩いて思ったのは、これをコートととらえてはいけない、ということです。

コートとドレスの中間くらいに位置するはおりもの。マフラーやストール、太いベルト、ブーツ、アクセサリーなどをプラスして完成する服なのだということ。

だから楽しいんだけれど。

 

ヘタクソですが、スケッチを載せてみます。

先日「カラースケッチも3分」(山田雅夫著 光文社新書)という新書を書評し、スケッチを描いてみたくなって即12色色鉛筆を買ってきました。まだほとんど描いていませんが、来年は着るもの、食べるものをスケッチしていきたいなと思っています。

 

coat(3).jpg



このたびブログにして、ケータイからも読んでいただけるようになりました。よろしければBOOKMARKしていただき、思いきりヒマなときに閲覧ください。ちなみにこの書き込みはテストも兼ねて、ケータイから書き込んでいます。画像も実験で入れてみます。 ケータイ用 URL http://www.motoko3.com/ktai/ QRコード motokoqr.png

私の身体には「食べものスイッチ」というのがあって、たとえば「牛肉スイッチ」が押されいると、考えること、見るもの、聞くもの、全部が「肉、ニク、にっくにく」となってしまいます。限界点まできたところで、あああ、もうダメ......と肉屋に走ってステーキを買ってきて、レアでかぶりつき、そう、これ、私の身体が求めていたのは......ちょっとエロイ? でもそれくらいの欲求です。先祖の血が呼んでいる、とはいいません。先祖はそれほど肉を食べていたとは思えないから。

そして最近は「寿司スイッチ」がONになっていたので、友人たちとの忘年会が「築地でお寿司」と聞いてからは、頭のなかをシブがき隊の「スシ食いねえ!」が延々と回り続けるという始末。

(いきなり話が飛びますが、シブがき隊の歌には「スシ食いねえ!」(「Oh!SUSHI」という英語ヴァージョンもあるの、知ってました?)だけじゃなく、文字通り飛んじゃっているものが多いといまふり返って思います。だって「飛んで火にいる夏の令嬢」ですよ! 「処女的衝撃」(ヴァージンショック)」ですよ!)

行ったのは築地の「すしざんまい」

特選 すしざんまいコース 3000円。

突き出し、サラダ、トロ、赤身、うに、いくら、平目、鯛、イカ、帆立、鰺、赤貝、ぼたん海老(私はほかのものに替えてもらったが)特大穴子、赤だし。

これだけで十分おなかいっぱいのはずなのに、雰囲気で「スシ食いねえ!」がまた回り始め、ネギトロと穴きゅうの巻物を4人前(4人で行ったのです、念のため)追加し、「もう食べられない」「しばらく寿司はいいです」というところまで食べたおしました。ビールも飲んで、一人5千円を切るお値段。シャリがちょっと甘いのがナンだけれど、ネタはそこそこよし。

築地は犬も歩けば鮨屋にあたる、という「寿司しかない地区」。今度シブがき隊が鮨屋の格好で踊り始めたら、ここに直行ですね。

ビョーキと言われれば、そう、そのとおりです、とうなだれるしかないのだが、年末の多忙ななか、高円宮杯全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会準決勝に行ってきました。

ガンバ大阪ジュニアユース VS 京都サンガFCU-15

結果は3-2でガンバ大阪ジュニアユースの勝利。

その前に、先週行なわれたクラブユースの大会、サハラカップの準決勝 ガンバ大阪ユースVS柏レイソルユースの試合も行っていて、そのときも、どのユースチームもトップチームとあまり変わらないスタイルのサッカーをする、という発見がありました。

サイドをうまく使ってスピードのあるパスをつあにで攻撃を展開するレイソルのスタイルはユースでも見られたし、サハラカップで同じく決勝に駒を進めたFC東京は球際の粘り強さとすばやく縦につないで効率よく得点する、というスタイルで勝負していました。

で、ジュニアユース、つまり中学生たちもそれぞれスタイルは明確に出ていました。

ガンバは足技がうまく、ボールを持てば簡単にとられず、狭いところでもパスをつなごうとし(成功するかどうかはともかく)高い位置でボールを奪ったときに一番得点のにおいがする、というところが同じ。しかも、ディフェンスがゆるゆるで、ペナルティエリアのなかに簡単に侵入を許してシュートを打たれ、セットプレーではキーマンをドフリーにするところまで同じ。WOWです。

際立って印象に残ったのは7番大森くん。ガンバユースにはいま7番をつけている大塚くんというFWがいるのですが、ポジションは違っても同じにおいがして、しかもパワフルな中学3年生でした。

この選手と、10番をつけているい望月くん(名前がなんと聖矢、せいや、という)、9番のキャプテンをしている原口くんというのが中心でしょうか。3人とも日本代表に選ばれています。

つぎのアポまで時間があったので、第二試合のFC東京VSヴェルディ(どちらもジュニアユース)の試合も前半の終わりぐらいまで観戦しました。

こちらもまた、ユースと同じスタイルのサッカーをしていました。前半終わった時点で、これはFC東京が勝つかな、と思っていたのに、終わってみればヴェルディが2-1と逆転。わからないものです。

印象に残ったのは、FC東京17番の東くん。ボール扱いがうまいというより正確で、ポジショニングがとてもいい。ボールにちゃんとからむ動きをしていました。頭のいい子なのかな。

ヴェルディでは14番の小林くん。中盤をパワフルに動き回り、こちらも大事なところには14番という働きっぷりでした。

 

 

「サラエボの花」

監督:ヤスニラ・ジュノビッチ

公式サイト:http://www.saraebono-hana.com/

 

 一発の銃弾が撃たれることがない。

 暴力シーンは一つもない。

 ときおりつぶやきのように語られることでしか、その街に悲劇があったことはわからない。

 描かれるのは、サラエボ(ボスニア・ヘルツェゴビナの首都)のグルバヴィッツァ地区にあるさびれたアパートで暮らす母と12歳の娘の日常である。

 仕立て物とバーでの夜間のウェイトレスの仕事でひたすら働く母と、サッカーに興じて男の子とケンカしたり、同級生とくったくなく笑い転げる娘の日常。

 その街の、その地区でたった10数年前に恐ろしい戦争が起きて、街の大半の人が死んだり行方不明になったことは、たとえば廃墟になった建物が林立している光景や、母娘が暮らすアパートになまなましく残る銃弾痕や、人々の日常会話のはしばしでしか察することができない。しかしユーモアをまじえて語られるその会話から、その戦争がどれほど人間の醜い面をむきだしにした理不尽な事件であったかがしのばれる。いや、しのばれるなんてものじゃない。ひそやかなあきらめたようなしのび笑いとともに語られるからこそ、戦争の恐ろしさが脊髄にまで到達するほど痛く重く響いてくる。

 修学旅行の費用200ユーロを工面するために、母はあちこちに頭を下げて借金しようとしたり、昼夜働いてお金を書き集めようとするのだけれど、200ユーロは大金だ。娘は母に「先生が、家族に、戦争で亡くなったシャヒード=殉教者がいたら、その証明書を出しさえすれば費用は免除になるといっていた。私のお父さんはシャヒードだっていってたよね。証明書を出してよ」というのだけれど、母は「うん、探すね。どこいったかな?」などとはぐらかして、お金の工面をするのをやめようとしない。いぶかり、自分の出生に疑いをもつ娘。

戦争で深く傷つき、絶望していた母に訪れる静かな恋。

恋する母を見て、自分が捨てられるんじゃないかと怯える娘。

その娘にも淡い恋が芽生える。お互い父親がいないもの同士のその初恋にも、戦争が暗い影を落としている。

語りすぎず(どんな思いも語らないことで生き延びてきた)、感情をむきだしにせず(感情を抑制することでしか生き延びてこられなかったことがわかる)、大げさなところがワンシーンもない。愛している、とも、憎い、ともいわない。

だが、これはこれほど人間の愛情を謳った映画はない。

私はこの映画で3回泣いたのだけれど、それはどれもなんということのないシーンだった。

そんなところで泣かす監督(弱冠32歳)はすごすぎる。

上映館は岩波ホール。

すばらしい映画です。お正月に見るのにふさわしいかどうかはともかく、「アイ・アム・レジェンド」や「恋空」を見るよりはずっと心があたたかくなり、人生が豊かになると感じられる映画です。

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