Glamorous Life

グラマラスライフ 実川元子オフィシャルサイト おもしろい本、どきどきする試合や映画、わくわくする服に出会えたら最高に幸せ

los.jpgロサンゼルスの魔力--伝説のホテルから始まるミステリアス・ツアー
A.M.ホームズ著
早川書房
訳:実川元子

 NY在住の作家(女性)が、ナショナル・ジオグラフィックから「どこでもいいから好きなところに行っていいよ。旅費、滞在費全部持つから。条件はそこについての本を書くこと」という信じられないほどおいしい話をもらい、選んだところがロサンゼルス。
 同じアメリカでも、NYとロスじゃ異国のようにちがう。旅行客だって歩いて回れば気分はニューヨーカーになれるNYとは対照的に、ロスは車でなければ移 動不可能だし、だだっぴろくて住民でさえも街の全貌がつかみきれない。何を見て、どこに行けば、「私はロスに行ってきた」と言えるのか。そんな茫漠とした ロサンゼルスにやってきた著者が、名門ホテル、シャトー・マーモントに滞在し、地震について、ロスのユダヤ人について、ロスの老人について取材し、考えま す。ある意味不思議なロス体験。
 巻末の海野弘さんのエッセイがとてもおもしろいです。というか、これはアメリカの一面を知る上で必読!

audreyhepburn.jpg母、オードリーのこと
ショーン・ヘップバーン・フェラー著
竹書房
訳:実川元子

  息子ショーンが、最愛の母、オードリー・ヘップバーンについて書いたエッセイ&写真集である。これまで非公開だった家族写真なども数多く掲載されており、 オードリーのファンにはこたえられないはず。彼女はついに自伝を書かなかったし、伝記もキワモノでないのはバリー・パリスが書いた「オードリー・ヘップ バーン物語」(集英社)のみ。それもオードリー自身を取材して書かれたわけではない。それを考えると、本書は肉親の、しかも息子の手によるものだというバ イアスを差し引いても、たぶんオードリー・ヘップバーンの実像にきわめて近いところを伝えている。戦時中の飢餓体験、父親との別離と葛藤、2度の離婚、ユ ニセフの活動、そして死を迎えたときの話など、彼女の強くたくましい意外な姿に驚かされる読者も多いはずだ。写真がどれも美しい。表面的にだけではなく、 深いところで感動させる美しさである。オードリー・ヘップバーンはスクリーン上だけでなく、真に美しい人だった。。

540_1.jpgシネロマン
イヴ・アーノルド著 愛育社
訳:実川元子

  著者のイヴ・アーノルドは写真家で、数々のすばらしい作品を残しているが、とくにこの本に所蔵された映画のスチール写真はハリウッドが華やかだった 1950?60年代をうかがわせる秀作である。彼女の遠慮のない、ときには辛らつな文章は、写真以上の迫力でスターの素顔を映し出す。取り上げられている のは、ジョーン・クロフォード、マレーネ・ディートリッヒ、マリリン・モンロー、クラーク・ゲーブル、ジョン・ヒューストン、アンソニー・クインなどなど 名だたるスターや監督たち。撮影カメラがまわっていない場所で繰り広げあっれていたもう一つのドラマを、彼女の文章と写真がみごとに再現している。

contemporary.jpgContemporary Japanese Restaurant Design
文:実川 元子
写真:Nacasa & Partners Inc.(仲佐猛)

  世界の大都市、どこへ行っても日本料理店があります。スシ、ヤキトリ、スキヤキ、トウフはすでに世界共通言語として定着中。でも食べ物はともかくとして、 そのレストラン・デザインはどこか奇妙。外国人がキモノを着ているのとはまたちがった居心地の悪さを感じます。日本的なるものは、必ずしも畳と障子だけに 限らない。私たちの生活がアジア的、西欧的、アフリカ的、そしてモダン、ポストモダンとつぎつぎいろいろな要素、様式を取り入れて、和的なものを解釈しな おし、美的かつ合理的な様式を発展させていったように、日本のレストランのデザインも数々の要素・様式を融合させ、いま世界に向けてあらたな「日本的なも の」を発信していますす。日本ほどいろいろなタイプのレストランがある国は世界にもめったにありません。それだけにデザインも技術も洗練されて最先端を 行っている。日本全国28のすてきなレストランを取材し、それを強く感じました。
無謀にも英語で本を書くという試みに挑戦し、いろいろな意味でとても勉強になった1冊です。でも私のテキストはあくまで刺身のツマで、メインはNacasa & Partners Inc.(仲佐猛さん)の写真。すばらしいです。
Contemporary Japanese Restaurant Design
Motoko Jitsukawa
Periplus Editions (HK) ltd.
2003-11-15






Contemporary Japanese Restaurant Design
Motoko Jitsukawa
Periplus Editions
2012-06-26


Interior-Japan.jpg
「Interior Design//Japan」
  photo:Nacasa&Partners
  text:Motoko Jitsukawa

 建築・インテリア写真では有名な仲佐猛氏率いるナカサ・アンド・パートナーズによる店舗デザインの写真集。本書におさめられた物件は、オフィス、レストラン、料亭、クラブ、バー、カフェ、ブティック、ショッピングセンター、結婚式場、ホテル、旅館、美容院、クリニックと多岐にわたり、かつ場所も日本だけでなく、ニューヨーク、上海と広い。日本のインテリア・デザイナーがいかに世界的に注目されているかがよくわかります。35人のデザイナーや建築家にインタビューし、できるかぎり見にいきました。店舗のインテリアは時代とともに、いや消費者の嗜好を先取りする形で変わっていかねばなりません。そのうつろいやすさが魅力で、貴重な記録になっていると思います。

 

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