contemporary.jpgContemporary Japanese Restaurant Design
文:実川 元子
写真:Nacasa & Partners Inc.(仲佐猛)

  世界の大都市、どこへ行っても日本料理店があります。スシ、ヤキトリ、スキヤキ、トウフはすでに世界共通言語として定着中。でも食べ物はともかくとして、 そのレストラン・デザインはどこか奇妙。外国人がキモノを着ているのとはまたちがった居心地の悪さを感じます。日本的なるものは、必ずしも畳と障子だけに 限らない。私たちの生活がアジア的、西欧的、アフリカ的、そしてモダン、ポストモダンとつぎつぎいろいろな要素、様式を取り入れて、和的なものを解釈しな おし、美的かつ合理的な様式を発展させていったように、日本のレストランのデザインも数々の要素・様式を融合させ、いま世界に向けてあらたな「日本的なも の」を発信していますす。日本ほどいろいろなタイプのレストランがある国は世界にもめったにありません。それだけにデザインも技術も洗練されて最先端を 行っている。日本全国28のすてきなレストランを取材し、それを強く感じました。
無謀にも英語で本を書くという試みに挑戦し、いろいろな意味でとても勉強になった1冊です。でも私のテキストはあくまで刺身のツマで、メインはNacasa & Partners Inc.(仲佐猛さん)の写真。すばらしいです。
Contemporary Japanese Restaurant Design
Motoko Jitsukawa
Periplus Editions (HK) ltd.
2003-11-15






Contemporary Japanese Restaurant Design
Motoko Jitsukawa
Periplus Editions
2012-06-26