5nin.jpg私をふった5人の男--元カレをめぐる旅
スーザン・シャピロ著
早川書房
訳:実川元子

  著者のスーザン・シャピロはアメリカの人気ユーモア作家。有名なコメディ・ライターの夫がいて、キャリアも十分、表面的には完璧「勝ち組」なのだが40歳 を目前にして「子どもがいない」「小説が出版されない」ことで落ち込み、「自分の人生、これでいいのか?」と悩んでいる。そんなある日10年間会ってもい なかった元カレのブラッドから電話が! 自分の著書をどこかに売り込んでもらいたい、という図々しい依頼にもかかわらず、思わず心が浮き立ってランチに 誘ってしまう。ブラッドとの再会をきっかけに、スーザンは「これまでつきあった恋人全員に会ってみよう」と思い立つ。聞きたいことはただひとつ。「なぜ私 たちは別れてしまったの?」「別れたことは正解だった?」傷ついたり傷つけたりしながら元カレをめぐる旅は5人全員に会うまで続く。60年代、性解放の時 代にティーンエイジャーだった女の子が、キャリアを持ち、家庭を持ち、それでも満たされない何かがいったい何なのかを求めて過去の恋愛にその答えを見つけ ようとする、という見方もできるエッセイ。
 さて、あなたは元カレ/元カノと会いたいですか?
 会う勇気がありますか?(私はないかも)
 会ったら何を話したいですか?

私をふった5人の男―元カレをめぐる旅
スーザン シャピロ
早川書房
2005-01