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  スリランカの人は7割が仏教徒で、残りがムスリムとヒンズー教徒、ほんの少しキリスト教徒もいる、と聞いた。スリランカにもともといたシンハラ人と、南イ ンドから侵略してきたタミル人との間には千年にわたる対立がある。最近も「タミルの虎」なるテロ組織による自爆テロが起こった。だからコロンボ市内だけで なく、田舎のほうにもそこいらじゅうに兵士が立ち、車を止めて検問があった。(「タミルの虎」は今北のほうに押し込められて、いよいよ最後を迎えようとし ているとか。だから、今はとても安全だ、とスリランカの人たちみんなが念を押してました)

だ が、民族的対立はあっても、宗教的な対立はない。少なくとも、現地の人は「それはないねー」と言っていた。おもしろいのは、首都コロンボ郊外の大きい交差 点で、四つの角にそれぞれ仏像、ガネーシャ像(ヒンズー)、マリア像とモスクが立っていたことだ。こういうのを「宗教の共存」っていうのでしょうかね。

  それはともかく、山の上とか田圃の真中とかに唐突に出現する真っ白な仏像のお顔が、どう見てもシンハラ人にも、お釈迦様のインド人にも見えず、どちらかと いえば中国人に近い容貌に見えることだ。もし仏様のお顔がスリランカの「イケメン基準」とすると、スリランカにはイケメンは一人もいないことになる。

 ガイドのスニルさんに「イケメンがいたら写真を撮りたいので車を停めてください」と頼んだのだが、ついに車は一度も停まらなかったww。

 ビルボードに登場するモデルらしき男性たちは色が白く、どこか西欧人っぽい顔で、スリランカ男子らしさを感じない。なんかすかしている(死語)ので、私の好みじゃない。それじゃどんな顔がいいのか、と言われると困るんだけれど。

 

  成人男性ではよくわからなかったが、アンダー10くらいの男の子たちはかわいかった。とても親日の国なので、誰もが気軽に「ハロー」と声をかけてくれる。 とくに男の子たちはにまにましながら近づいてきて、目が合うとちょっとはにかみながら「ハロー」と元気よく挨拶する。私が「ハーイ!」というと、もう大興 奮。ぱーっと走っていって仲間に「あっちにヤーパンのオンナの人がいて、ハーイって言った!」(想像)というと、10人くらいで駆け戻り、それからは「ハ ロー」「ハロー」「ハロー」の大合唱。かわいい! 私は握手攻めでもみくちゃにされてたいへんだったけれど。

 

 車の窓を開けて写真を撮っていたら、学校帰りの男の子が楽しそうに声をかけてきたのでパチリ。今回の旅で出会った一番のイケメンかも。