「漱石の漢詩を読む」(古井由吉著 岩波書店)をヴェリタというウェブマガジンで書評したのだが、これが滅法おもしろかったのです(最近、明治と大正の作家の本ばかり読んでいるので、言葉が古い)。

漢詩を作るぞ、と意気込んでみたものの、韻を踏むのはもちろん、対句や平伏もわからず、岩波ジュニア新書「漢詩入門」(一海知義著)とにらめっこしながら、とりあえず二聯をめざして奮闘中です。

で、いきなり漢詩は無理なんで、まずは俳句をつくって、それを漢字にあてはめてつくってみてはどうか、と電車のなかで、道を歩きながら、必死にひねっております。むずかしい。

なかなかぱっとしたのができないので、「一茶俳句集」(岩波文庫)を買って読みました。

すると、これがまあ、なんともおしゃれな俳句ばかりなのです。おしゃれっていうより、洒脱。

たとえばこんなの。

秋風や あれもむかしの 美少年

思わず噴き出しました。わかるなー。いますよ、そういう人。頭の後ろのほうに秋風が吹いて、ああ、むかしはきっとモテちゃったりしたんだろーなー、とかいうひと。今もちょっとまちがっていたりしてね。

花の陰 あかの他人は なかりけり

今日、たまたま緑道を歩いたら、陽気に誘われたのかとても込んでいて、みんな楽しそうでした。この句が浮かんで、一茶さん、うまいこと言うなあとあらためて感心。

「風ひやり ひやりからだの〆り哉

冬のはじめの句なんだけれど、今日みたいな花寒の日には思い出したり。

で、私の句はとてもまだ他人様にお見せできるレベルではないので割愛。