昨晩、レアンドロのカタールへの移籍が発表されたと思ったら、今朝、新潟にいまいるペドロ・ジュニオールのガンバへの完全移籍が発表された。

なんかね、もうがっかりだ。

戦力がどうのこうの、という問題じゃない。

私がガンバを好きになった一つの理由が「ユース出身者が活躍する」ということだった。ツネさんがいて、イナがいて、新井場がいて、フタがいて、ハッシーがいて、大黒がいた。ユース選手の活躍はガンバのアイデンティティ(の一つ)だったし、それがクラブのカラーだったのではないのか?

今でもガンバのサッカーが一番おもしろかったのは、優勝した2005年ではなく、イナや新井場はいなくなってしまったけれど、ガンバユースの特徴だったパスサッカーを全員でやっていた2004年だった、と私は思っている。勝ったり負けたりだったけれど、あのときはほんと、毎試合「将来の希望」を感じてワクワクしていた。

でも、その後リーグ優勝、ナビスコ優勝、ACL優勝、天皇杯優勝ときて、クラブがしだいに優勝しなくちゃ意味がない、となってしまい、補強補強を繰り返してユースの出番がなくなってしまったころから、ガンバのアイデンティティは薄れてしまった気がする。

しかもその補強は、ほかのクラブからの強奪だ。

自分のところが中東に強奪されるのだから、自分とこも強奪って......。

他クラブから愛されないクラブは、自分のところのサポーターからも愛されなくなるのではないか。

私が誇りにしていて、愛していたガンバはいったいどこに行ってしまうのだろう?