阪神大震災から15年。

実家も被災しました。あのとき見た光景がきっかけとなり、私はいろいろ「進路変更」したなあ。マンションはもういやだ、と思って一戸建てに引越したり、いずれ帰るつもりだった故郷は帰れるところではないと気づいたり。実家はいまだに(何回修理しても)水道の水漏れがひどくて、家の浸食が心配です。親は「いまさら建て直すわけにもいかず、かといって応急処置ではいっこうに水漏れはなおらんし。とりあえず私らが生きている間、家がたっとったらいいかな」と言っております。その家にいずれ帰るつもりだったのに、とは言えない。

復旧したとはいえ、子どもの頃から見慣れていた光景は、やはり震災で大きく変わりました。15年は長いようで短い。それに、一瞬の震災が破壊したものは、どれほど年月がたっても取り戻せないかもしれない、と実家に帰るたびに思います。