生まれて初めて書道展なるものに応募しました。

「創玄書道展」

http://www.sogen.or.jp/1000%20index%20frame/framepage.htm

二ヵ月ほどかけて、「風信帖」という空海から最澄にあてた手紙の一節を大きな紙に書きましたよ。

自分から「応募してみたい」と宣言しておきながら、先生に「ま、なにごとも挑戦ってことで」と軽く言ったら、「出す以上は入選を狙わなくてはだめです」と注意されました。そりゃ最初から「無理だけど」では先生にも書道展にも失礼だった、と反省して書き続けること160枚。最後は「まだ納得しない。何かをつかみかけている気がするからもう少し書きます」という私を、「いや、もういい」と先生に制されました。「書けば書くほどいい作品ができるわけじゃないですよ」と何回も先生に言われたのですが、ほら、信条が「質は量についてくる」って人だもんで、つい暴走してしまい。12月は墨のにおいのなかで眠りましたよ。

でもって、そのかいあってかどうか、入選しました。

いや~子どもが受験に合格したときよりだんぜんうれしいわ!

3月7日~12日まで東京都美術館に飾られるそうです。うわっ! 美術館だって!

なんかね、はずみがついちゃって、ますますのめりこみそうです>書道。

ぜーんぜんうまくいかないところが、楽しい。やればやるほど、深みにはまっていくところが、おもしろい。

でもね、なんとなく予感がします。

私は字がうまくなることはないだろうなあ。お手本通りに美しい字を書くことは無理なような気がしてなりません。器用じゃないから。でも、別の道もあるかなあ、ということを期待しよう。別の道......ほら、味のある字、とかあるじゃない!(苦笑)