海街diary1、2,3 吉田秋生

先日、3巻目「陽のあたる坂道」がようやく出ました。

購入後、すでに3回も読んじゃったよ。

鎌倉を舞台にした4姉妹の若草物語みたいなお話です。

主人公は姉たちとは母親がちがう一番年下のすず。彼女がサッカーをやっていて、とてもうまいってことも私のツボにきっかりはまります。

私がもっとも共感するのは、看護師をしている長女です。親がもういない家で長女として妹たちをちゃんと見ていかなくちゃという責任感、自分自身のキャリアについても「ちゃんと生きていかなくちゃ」という使命感、そんなものに共感します。「ちゃんと」っていうのが彼女の生き方なんだけれど、理性では「ちゃんとしてなくちゃ」と言いつつ、感情のコントロールがきかなくて(つまり情にもろくて)、そんな自分にいらだつところも私は好きです。

少年のビルドゥングロマンに優れたところがあると思っていた吉田秋生だけれど、少女の成長物語もいい。

海街diaryを読み始めてから、また吉田秋生を読み返しています。私のベストは(ものすごくベタだけれど)

1.「カリフォルニア物語」

2.「河よりも長くゆるやかに」

3.「BANANA FISH」

4.「吉祥天女」

5.「海街diary」

6.「YASHA」

このままでいくと、「海街」がかなり上位に食い込んできそうだなあ。

あ、「イヴの眠り」はいまのところ8位くらいです。7位はしぶしぶ「ラヴァーズキス」かな?