試合直後、思わずツイッターに「不完全燃焼。こんな試合を『よくやった』で終わらせてはいけない」なんて書きこんだら、翌朝の朝日も日経も見出しが「完全燃焼 日本代表」。脱力しました。はぁ~。

W杯はもはや日本代表にとって、その場に立つだけで満足するものではなくなった......という認識に変わったのがこの南アフリカ大会なのだと思います。前回、デンマーク戦に勝ったあとで「階段を3段あがった日本代表」と書きました。3段上がった以上。3段目の地点からの戦いをすべきだった。もっと上にのぼっていくために、何をしたらいいのか、何がしたいのか、そんなことを見せたらよかった。

いまは「たられば」を言うときではなく、この試合でできなかったこと、「不完全燃焼」させてしまった原因を突き止めることが重要なのではないでしょうか。そして、つぎの1段はどの方向に踏み出すのか。直近、のぼろうとしている階段はよじのぼらなくてはならないほど高いのか。そんなことを見定めるのがいま、日本代表を応援しているすべての人たち(選手、監督、何よりも日本サッカー協会とJリーグにかかわるすべて)がやらなくてはならないことなのだと思います。

昨晩の試合の前に、実はひそかに「0-0だろうなあ」と思っていました。でも、そうなってほしくないので「とにかく点を取れ~」と同志にメールをしたのですが、やはりかなわぬ夢でした。現監督がこれまでやってきたサッカーを考えると、8強をかけた戦いではよけいにリスク回避が優先されるであろうことは十分に予想されました。(その昔、横浜FマリノスVSガンバで『攻撃は2人だけ。あとはずっと引きこもり』というサッカーで何回煮え湯をのまされたことか)このサッカーを続けて、その先があるとはとても思えない。現監督もそれを重々承知しているので、今回でやめるとおっしゃっているのでしょう。

3段上った階段を、どどどっと下りてしまう(すべりおちてしまう)ことも簡単です。そして、つぎのW杯までは階段ではなく、坂道をじりじり辛抱強くあがっていかねばなりません。

昨晩の試合で取りこぼしたもの。取りたくても取ることが許されなかった(資格がなかった)もの。それを取りに行かねばなりません。

ヤット、あなたの悔し涙をピッチ上で見たのは初めてです。ぜひブラジルでは歓喜の涙を流してください。あなたはきっと一番「不完全燃焼」を感じているはずだから。