名古屋 3-1 ガンバ

得点者:中村、ダニエルソン、ケネディ(名古屋) 橋本(ガンバ)

 

 名古屋は暑かったです。热得要命! 累得受不了!(暑くてたまらない。疲れてどうしようもない。覚えた中国語を使ってみたかった)風もなく、じっとりとした湿気が足元から立ち上ってきて、試合前にすでに私は窒息状態。最初のチャントで呼吸困難になりました。それに合わせたかのような試合展開で、またもや試合途中で「もう帰っていいですか?」と聞く根性無し。

 なんかねー、思い知らされましたよ、いまのガンバの実力を。西野さんが仙台戦の試合後インタビューで「これでは上位には勝てない」とはっきり言ったのがやっとわかりました。何もかもが不足しています。フィジカル、技術、メンタル、戦術、すべてに足りない。負け惜しみのようだけれど、名古屋と比較しての話ではないんです。ただ、ガンバが、ガンバ(もしくは西野さん)のやりたいサッカーをやって勝つだけの力はまだまだ足りない。そんな感じ。鹿島戦の時も同じことを思ったので、今シーズンはこれからずっと思うのだろうな。

 でもって、きのうから考えていたのですが、「ガンバのやりたいサッカー」って何なのだろう? これまでは「前線からプレッシャーをかけて、ボールを奪ったらすばやくパスをつないで得点する」とか、「陣形をコンパクトにして、狭いところでもパスをまわす」とかあったように思うのだけれど、もうそんなサッカーはやっていませんよね。それともまだそういうサッカーをやりたいのでしょうか? それをやって勝つためには強力なFWが必要なのだけれど、ガンバにはいません。2008年下半期、2009年下半期、そして今年は開幕からいません。だったらやっぱり「やりたいサッカー」に対する考え方を変えないとね。

 何もリアクション・サッカーをやれっていうんじゃないんです。リアクション・サッカーは個人的につまらんと思っているので、それはやってほしくない。(でもガンバは最近ちょっとリアクション気味。いやだなあ)。でも、強力なFWが望めない現状において、どうやったら得点できるかをもう一度全員で頭を整理してほしい。そのうえで、変わる勇気を持ってほしい。

 で、私が頭のなかを整理した結果(笑)、答えはもう出ていると思うんですね。

 橋本英郎選手、あなたです!

 ポリバレントとは言われていましたが、ハッシーはもともと守備的MFです。こういっちゃなんだけれど、フィジカル、走力、技術力、展開力にとくにすぐれているわけではない。そんな選手が30歳すぎてこれだけGOALを決めていることが、ガンバの将来のあるべき姿を示していませんか? そう、FWだけでなく、全員が「どうしたらGOALできるか?」を考えて、ポジショニング、シュートもふくめたテクニック、走り方、ボールの奪い方、ゴールへのつなぎ方をしっかり練習する、それじゃないでしょうか? 誰もが6試合連続ゴールのエースストライカーになれるチーム。みんなが「得点力」を身につけるように変わる勇気を持つ。そんなチームになってくれるとうれしいなあ。

 そんなチームをつくるためには、これまでのガンバをいろいろな面で変える勇気が必要なことは言うまでもありませんが、同時に変えてはいけないものに対する執着も必要だと思うんです。しばらくはなかなか勝てなくてたいへんかもしれないけれど、クリーンなサッカーをする、とか、リアクション・サッカーは基本的にしない、とか、1点取ったら守備をがちがちに固めてハーフウェイラインより先には出ないなんてことはぜったいにしない、とか、3点取ってもまだ得点を狙いにいく、とか、そういう「ガンバらしさ」に対する執着は必要。

 今年もまだ終わったわけじゃない。たぶん何回か正念場が来ると思います。そんなときに変わる勇気と、変えない執着を持ち続けていけたらいいなぁ。あ、サポの私自身もね。