今日は『菊とポケモン』完成記念ランチに行ってきました。翻訳を手伝ってくださったかたと、編集者と3人で、苦労話に花が咲き。ああ、ほんとにたいへんだったね、いったい何回徹夜したかな、5回や6回じゃきかないよね、やってもやってもチェックが終わらなくて泣きそうだったよね、もう本が出ないんじゃないかと思った、そうそう投げ出したかった、とか、つらかったことを語り合いました。

これまでに50冊以上(たぶん53冊? 2年くらい前から数えるのをやめてしまったのでよくわからない......汗)翻訳していますが、そのなかで『菊とポケモン』は苦労度の高さで3指に入ります。(苦労度の測り方。①文章が難解、②書いてある内容の論理の理解に苦労、③事実の裏付けをとらなければならないことが多い、など)あとの2冊はナイショ。でもノンフィクションのほうが苦労度は高いなあ。

ここ3年ほど、仕事がないときはないのに、あるときは一度にどっと重なることが続いています。小出し、とか、順番に来るっていうのが、ない。津波のような感じでいっぺんにやってくる、それがこの仕事。

いま、また波が来ていてちょっと苦しい。たぶん年末になっていくにしたがってもっと苦しくなる。計画を立てて、「できる」と思うからこそある程度余裕を持ってお引き受けしているのだけれど、途中でいろいろ入ってくるから、どんどん計画が狂って苦しくなる。毎日、朝起きるとき「とにかく目の前の仕事をきっちり片づけることだけ考えよう。明日のことを考えていらいらしない。ましてや締切のことを考えてストレスにしない。落ち着け、餅つけ、元子さん」と言い聞かせています。

どんな仕事も一人ではできません。まわりの人たちに助けていただいてこそ、いい仕事ができる。だから、一人で何もかも抱え込まないことも大事。あせっても何もいいことはないので、とにかく目の前の仕事を一つずつ片づけていこう、と思っています。とまあ、そんなわけで、今から仕事。