『村上春樹を読みつくす』(小山鉄郎著 講談社新書)という本を送っていただき、なかなかにおもしろかったので、村上春樹作品を読みなおしています。これまで長編のなかでは「世界の終わりと~」が一番だと思っていたのだけれど、小山さんの本を読んだあとでは「ダンスダンスダンス」への評価が高まりました。「夢を見るために毎朝ぼくは目覚めるのです」(文藝春秋)というインタビュー集も貸していただいたので、村上作品にしばらくはまってしまいそう。(でも「ノルウェイの森」はどうしても受け付けない。なぜなんだろう? それと、何と言われようと私は村上春樹氏は短編がすばらしいと思う。「納屋を焼く」とか「レキシントンの幽霊」は何回読み返しても感動する)

話変わって。

週末は書道の合宿で秩父に行ってきました。書道で合宿? 何やるの? そう思いますよね。私も思っていました。やることは一つ。ひたすら書いて書いて書き続けるのです。先生がまわってきて、いろいろ指導してくださいます。実際に書いてもくださいます。で、ふしぎなことにアドバイスをもらって、先生が書くのをそばでみると、ぐんと自分が書くものがよくなるのです。ほんのちょっとした一言なんだけれど、スイッチが入るというのか「あ、そうなのか!」と目からぽろりとうろこが落ちます。私はまだ初心者なので、そういう「ポロリ」の瞬間がおもしろくてたまらない。

合宿に行ってしまったために、仕事がたいへんに苦しいです。年が越せないかもしれません。越しますが。

来年はもっと本を読んで、もっとinputできる年にしたいです。