最後にPKを蹴った今野選手が川島選手に駆け寄るシーンで、興奮したあまり立ち上がってPK戦を見ていた娘が振り返っていいました。

「ママ、川島君ったらこのシーンを演出するために試合でポカしまくったわけ......あれ? ママ、泣いてるの? なんで泣くの? まだ決勝があるんだよ」

いや、ほんとなんでかわからないけれど、興奮と安堵のあまり涙が出てしまいましたよ。なんの涙かはわかりませんが。

こんなに興奮した日本代表戦は2002年のワールドカップ以来かも。はらはらどきどきさせられましたよ、まったく! 「薄氷を踏みつつ進むアジアカップ」(今つくった)ですな。何回も氷を踏み割っておぼれそうになっているのだけれど、最後には全員で助け合いながら泳いでなんとか前に進んでいるって感じ。

戦術がどうだかはわからないけれど(きわめてオーソドックス、と見える)けれど、メンタルのコントロールにかけてはザッケローニ監督はうまくやっている感じがします。日本でTV観戦している人たちを興奮の渦に巻き込んで、不眠にしているという「功績」は認めなくちゃね。ご本人もカタール戦のあと眠れなかったそうだけれど(演出に酔っている?)。なんてドラマチックなの! 2004年の北京大会を思い出しちゃいましたよ。でもあのときはDFの中澤選手とGKの川口選手が大活躍で、「ほんとにこのサッカーでいいわけ?」って感じがありました。でも今回は前線が躍動しているのがちがう。前の選手が活躍するとほんと楽しいですね。ほら、あたしはガンバ体質だから。ディフェンスがぐでぐでなところも、ちょっとガンバに似ています。伊野波選手を入れて5バックにしてラインが下がったところで、私は「こりゃアカン。きっとロスタイムに追いつかれる」と確信にも似たものをおぼえましたよ。そこもガンバ体質か(苦笑)(夫は伊野波選手を韓国の選手と勘違いしたそうです。「え? イ・ノハって人じゃないの?」だって)

いよいよ決勝へ! 楽しいなあ、アジアカップ!!