柏 2-4 ガンバ

得点者:田中(柏)、遠藤(ガンバ)、平井(ガンバ)、イグノ(ガンバ)、レアンドロドミンゲス(柏)、下平(ガンバ)

 

 は~見に行きたかった。行かなかった私は完全に負け組です。なぜ行かなかったか。前日まで四国に行っていたこともあるのですが、ACLラウンド16、川崎戦、仙台戦の敗戦を見たあとで「(首位)柏にボコボコにやられるのを見るのはいやだ」という愚かで浅はかで卑怯な思いがよぎったことをここで正直に打ち明けておきます。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。

 前半だけ見て出かけたので、たよりは同志のSMSのみ。ところが地下鉄に乗っていたので、入らない送れない。速報の情報もとれなくていらいら。1点差に詰め寄られたあと情報がとれなくて、下平のゴールの情報をもらったのは試合終了後。

「え? シモヘーがゴール? いったい何? 何が起きたの?」って感じでした。

 家に飛んで帰って録画をチェック。

 で......泣きました。後半だけで5回くらい泣いた。平井のゴールをおぜん立てしたヤットの全速力での追いかけで1回、イグノのスーパーゴールで1回、交代した内田のつなぎを意識したクリアで1回、藤ヶ谷のスーパーセーブで1回、そして下平のあまりにもすばらしいゴールで1回。下平のゴールのあとはもう画面がかすみましたよ、おばさんは。結果がわかっているのにこんなに感動するなんて!

 何に感動するって、まずはヤットの鬼のチェイシングとランニングです。テクニックや試合運びが超一級なだけじゃない。ヤットは年々進化する。そこが本当にスーペル! エクストラオルディネール!

 そして「これからの」ガンバを背負っていく、と思っていた選手たちが、実際のところ「いまの」ガンバを背負っていることがはっきりしたんじゃないでしょうか。

 ベテランたちがもっとうまくなる、という向上心を失わずに進化を続け、若手たちが「俺たちがガンバだ」という自覚を持てば、ガンバはまだまだ新しい側面を出していけますね。ただし、こんなに「ガンバらしい」試合を続けていけるかどうか。それがこれからのガンバの鍵になりそうです。

 そして柏の強さにもふれておかねばなりません。2点の失点は単にガンバの守備がザルだからだけではないです。私は柏VS横浜Fマリノスの試合をTV観戦したのですが、運動量と連動した動きのすばらしさは首位に立っているのがフロックではないことを感じさせました。そして昨日の試合でも何回となくガンバゴールをおびやかした攻撃の圧力は本物でした。とくに凄みを感じたのが北嶋選手。33歳ってほんとですか? 進化を続けるといえば、この選手も忘れてはいけませんね。

 ともあれ、きのうの試合はガンバのこれまでのなかでベストゲームであることはまちがいなし。もっともっとベストを更新して行ってほしいです。