デジカメはながーくFuji Finepixを使っていたのですが、iPhoneにしてからはもっぱらそのカメラで撮るだけになり、デジカメを持ち歩くことをやめてしまいました。

 写真大好き夫が「新しいデジカメがほしいなあ」と言いだしたのを耳にはさんだとたん「じゃ、買おうよ」とそそのかし、「私が買う。今なら一眼レフだ。買ってくるからこれがいい、という機種を教えて」と迫りました。

 夫があげたのがSony αNEX5DN ダブルキット。翌日購入しちゃったもんね。

 とくにデジカメを必要ともせず、欲しくもなかったのになぜ「私が買う!」とまで言って、実際購入してしまったのか。

 理由は簡単。私が買わないと、たぶん一生(少なくともあと10年は)買わないままで終わるから。

 夫は購入するまでの過程を楽しみたい種族なのです。とくに電気電子機器に関しては、とことん研究してから買いたい。以前は秋葉原まで毎週末通って「つぎに買う電気製品」を研究していましたが、最近は家の近辺にも大型安売り電気店ができたので、そこを毎週末ぐるぐるぐるぐる回ってパンフレットを集め、店員に話を聞き、持ち帰った資料にマーカーでしるしをつけながら読みこむ。それくらい熱心です。熱心すぎて、研究中に3回か4回新機種が売りだされてまた研究事項が増え、ようやく購入を決めたらその機種が製造中止になっていた、ってくらいです。

 つまり、いつまでたっても購入できない。テレビが壊れて色が緑とピンクしか映らなくなったときでさえも、半年以上研究していたために、家族全員からブーイングされました。自分のケータイ電話も、世の中の大半がケータイではメールで使用することがほとんど、という時代になっても、なおも音声通話しかできないものを使っていました。つぎつぎ新機種が出るので、どれにしようか研究しているうちにあっという間に10年近くたってしまったらしい。当時夫のケータイを見た人は、たいがい「その金属の塊は何ですか?」と聞いてたもんね。まさかケータイだと思わず、何か特殊な無線装置だと思ったらしい。ある意味、すごい!

 そういうわけで、デジカメ一眼レフ、私が購入させていただきました。

 私にとってはこれは新しいおもちゃです。いじるのに忙しくてほかのことができません。「こんなことをしている場合じゃないでしょ、元子さん」と自分を叱りながらも、説明書を読み始めたとたんほかの物音が耳に入らなくなりました。朝ごはんの片付けもせず、エアコンをつけるのも忘れて、6時間くらい遊んでしまい、気がつくと皿の上にはひからびたトマトの皮がこびりつき、私は汗だく。ベランダに駆け上がって空や周囲の景色を撮ったり、セルフタイマーで自分のヘン顔を撮ってげらげら笑ったり(独笑......)、PCで編集してみたり、忙しい忙しい。

 まだ撮影技術がまーったくともなわないのですが、マクロで撮った「初さんま」の献立をアップしておきます。

 さんまの刺身のつまは、きゅうり、さらし葱、みょうがの千切りにしました。カラーピーマンと豚肉の中華炒め、とうもろこしとじゃこごはん、小松菜と油揚げのさっと煮、という秋っぽい献立です。

さんま(小).jpg