マリノス 1-1 ガンバ

得点者:兵藤(マリノス)、ラフィーニャ(ガンバ)

 

最強の盾(マリノス)と最強の矛(ガンバ)の対決、とエルゴラに書かれたらしい一戦。リーグ最少失点を誇るマリノスと、最多得点を誇るガンバ。その評判通りの試合内容となりました。

待機列に並んだら熱中症でやばい、というほどの暑さだったので、早めに到着しながらも新横浜駅近くのスタバでしばし休憩。16時少し前に到着したら、まーこれが長蛇の列なんですわ。毎回思いますが、関東になんでこんなに大勢ガンバサポがいるのだろう? あ、私もその一人なんだけれどね。ゴール裏は試合開始2時間前に半分ほど埋まりました。

まったりとお昼ごはんなんか食べているところに、いつもの観戦仲間が集まってきます。すごく久しぶり。千葉、FC東京、湘南、と関東圏のチームがJ2に行ってしまったために、会える機会が少しずつ減っているような気がする。川崎までいなくなったらどうしてくれるんだ、と蒼くなったけれど、大丈夫そうですね。

試合開始直後こそマリノスが攻めてきましたが、そこをしのいだあとはラフィーニャとイグノを中心に攻める攻める攻める。でも、さすがのマリノス。中沢選手を中心にがっちり守って、ガンバ攻撃陣に思うように攻撃させません。それでも、前半20分過ぎかな? イグノ選手のヘディングが決まったと思ったらオフサイド(ハイタッチをしてしまったよ、ったく)。またもやイグノ選手のシュートが決まったと思ったら、左ポストくんという13番目の選手ががっちり防ぐ。(この左ポストくん、後半にもアフォンソ選手のシュートを防いで、ほんと大活躍でしたわ)

そこで2回ほど「たられば」。ああ、あのときのゴールが決まって先制していれば......試合はまったくちがう方向にいっただろうに......。

そうこうしているうちに、攻め入ってきたマリノスのキャプテン兵藤選手にペナルティエリア外側からシュートを撃たれて先制されてしまいます。この得点が決まったあと、ガンバはあきらかにペースダウンしてしまってなかなか前にボールが運べなくなる。

この試合の悪い意味でのキーマンは遠藤選手でした。年に何回かある「ヤット省エネ仕様デー」。ミスパスを繰り返し(しかもかなーりやばいミスパス。思えば失点も彼が武井選手に出そうとしたパスをカットされたところから始まっています)、パスが弱く、しかも走らない。あきらかに体調不良。ガンバの攻撃にリズムが出ません。武井選手がなかなか前線にからめないのは、遠藤選手からのパスが短く弱いからではないか、と思いました。

そして1点リードされたまま後半へ。ハーフタイムから戻ってきた西野監督が、アフォンソ選手をつかまえて3分間ほど指示を与えていました。(何語だろう? アフォンソははい、はい、と頷いていましたが)後半もぐでぐでした立ち上がりで、私は恒例の腕組みふんぞり返り上から目線(文字通りの意味で、単にピッチを見下ろす目線になることです)観戦になりかけます。すると、二川選手、武井選手という前目の両サイドをキム・スンヨン選手、アフォンソ選手と2枚変え。

さあ、そこからのガンバさんがすごかった。4分たたないうちに左サイドの明神選手の折り返しをもらった藤春選手が切りこんで絶妙クロス。なぜかドフリーだったラフィニャ選手が見事なヘディングでGOAL!

ガンバゴール裏大はしゃぎ。試合前にも立ち上がらなかった人たちまで、それから10分以上続いたガンバの猛攻の間、拍手しっぱなし。

ここでも2回ほどたられば。この時間帯に遠藤選手のあのシュートがGK正面でなければ、アフォンソ選手のシュートが入っていれば、ラフィーニャ選手が撃っていれば......勝てたのになあ。

マリノスもFW2枚をキム・クナン選手と大黒選手に交替してきましたが、実はこっそりつぶやきました。この交替、助かったー!

なぜなら、その後のマリノスは中盤をすべてすっ飛ばして、ボールを拾えたらすぐにロングボールをこの2人にあててカウンターをする以外、攻撃をしなくなるからです。それがはっきり読める交替だったな。

その後もガンバはセカンドボールを拾いまくり(私の計算では8割は拾っていた)、攻撃しまくり、マリノスはたまに拾えたセカンドを前に運ぶものの、何せ中盤の選手がいないので、見当外れのクロスをあげるか、FKを得るくらいしかチャンスはなし。よくわからないけれど、マリノスは後半たぶん3本くらいしかシュートを撃っていなかったと思います。そのうち2本はFKとCK。

試合終了のホイッスルが吹かれたとき、まさかもう90分が経過したとは思わなくて「え? 今の笛、何?」とか思っちゃいましたよ。それくらい時間が短く感じられた試合でした。

浦和サポの人が昨日日産スタジアムで観戦していたそうで、「ひさびさに歯ごたえのある試合を見たよ。首位決戦にふさわしい内容だったね」と言われました。うれしいような、でも、勝てなかったからくやしいような、複雑な心境。

まだまだガンバの試行錯誤は続きます。こういう試合できっちり勝ちをおさめられるようになるまで、強豪とは呼ばんといてほしいなあ。

昨日のMOMは文句なしに藤春選手。スタメン4試合目(福岡戦を含む)で、最初のころよりはるかに成長しました。やっぱりね、試合に出てナンボですね。ラフィーニャにあげたクロスもよかったけれど、私が気に入ったのは左サイドの13番(あとで調べたら小林選手でした)からのボールの奪い方がとてもよかったこと。彼にクロスをあげさせないように、あげさせてもシュートコースを消せるように、かなり考えてやっていました。あと、足が速い! 攻撃に前に出ていて、カウンターになったときにものすごい勢いで走ってきて渡辺千真選手のシュートをとめたのは、あれはすごかった!若い選手が成長して活躍するのはうれしいな。

ゆ☆☆☆うという言葉がつぶやけるようになるまで、また先は長い! 若手もベテランも、怪我明けの選手もキレキレの選手も、みんなで一戦一戦の大切に戦っていってほしいです。