名古屋グランパス 4-1 ガンバ大阪

得点者はもう書きたくない。

 

一人悄然と地下鉄の駅まで歩いていくとき、前を歩いていたTOYOTAのロゴが入ったパーカー(BUTグランパスのものにあらず。たぶんトヨタ社員か関係者さんですね)を着た40代くらいの男性たち2人が「今日の試合は楽勝だったぎゃな」「ガンバつええとか言われとったが、ちっとも怖くねえだがや」「んだなー、てーしたことなーだが。こりゃ今年も名古屋が優勝だぎゃな」と言った後で、あっさり仕事のことに話題転換。サッカーにはまったく興味がない様子で、グランパスの得点者についても「ガイジンじゃなかったがな? 雨でよう見えんかった」とか言っておられたくらいです。「雨の中をサッカー見るっつーのは、よほど好きじゃなきゃできないだぎゃ。合羽まで着てよーやりよるわ、ほんま」とのことでした。(どうも彼らはメインスタンドの屋根ありのところでごらんになっていたようです)すみません、その「よーやりよることをやってしまったちっとも怖くないガンバのサポです。はいはい、すみませんね。

試合については、目の前でGKとDFのなんだか茶番劇のようなミスを見せられたり、SB2人とボランチの1人が、さかんに相手に絶好のパスを出したり、明神さん以外球際をせるのをあっさりあきらめたり、約1名日本代表試合疲れで走行距離がグラウンド2周分くらいだったり、プレイが軽すぎて昇天しそうだったり、まあいろいろありました。雨が降っていたこともあり、呆然として憤然として、焦燥にかられて、そして今悄然としている状態。10月に入ってからすっかりチームコンディションが落ちてしまってますね。夏の間に冴えていた采配も、今はさっぱり。

昨日は、めずらしく1人で観戦しました。帰りに同志と落ち合って、傷口をなめあいましたよ。

そのとき同志が言った一言で、落ち込んでいた気持ちが少し上向いたかな。

それは「チャレンジ精神を忘れたら、ガンバはガンバではなくなるよ」ということ。

首位に立ったことで、西野さんと選手の中で「とにかく首位を「守らなくては」という気持ちが芽生えたのではないか? 守りに入るチームは、はっきり言って弱体化します。 

そしてまた「実績」があることで自分が「信頼がおける」選手をスターティングメンバーに無理やり起用してませんかね。たとえその選手のコンディションが大事な試合に出られるような状態でなくても、「実績」だけで起用してしまう。過去の実績は、現在の信頼に匹敵しないと思うし、それを選手起用の判断基準に置いてしまうことこそ、チャレンジ精神をないがしろにすることにつながるのではないでしょうか?

「ガンバのスタイル」にこだわるのであれば、そのスタイルの基盤となっているのは「チャレンジ精神」だということを忘れてはならないと思います。若手の起用とかそういう単純な話ではない。監督をはじめとして、全員がもう一度チャレンジ精神を取り戻すこと。はっきり言って、ガンバはちっとも強くないし、ビッグクラブでもないです。やっているサッカーのレベルだって、とてもとても高いとは言えない。それなのに、ちょっと首位に立ったからといって、チャレンジの気持ちを忘れてどうするのでしょう?

同志はまた「今日、ここから出直せばいいんだよ。やり直してあらためてチャレンジしていけばいいんだ」と言ってました。

その通りです。