あっという間に終わってしまった2011年シーズンでした。昨年末の日記を読み返したら「2011年もガンバはあまり大きな期待はできない」とか書いていましたが、ごめんなさい、ガンバはいいほうに私のそんなペシミスティックな予想を裏切ってくれました。震災の影響でJリーグ全体がモチベーションを保つのに苦労したシーズンだったのではないでしょうか? そんななかで地力を出したガンバだった、という印象を持っています。まあね、J2昇格即優勝の柏を前にして大きなことは言えませんが。

さて、今季のMVPとベストゴールです。

MVPは文句なしにイ・グノ選手です。これはもう誰も異存がないでしょう。チームNO1の15ゴールだけではありません。彼の前への推進力、パス回しで詰まったときのドリブルからの突破、ほかのFWや前目の選手へのフォロー、かぎりない運動量と献身的な守備、どれをとってもすばらしかった。最後の最後まで「グノがいるから、きっと今日も勝てる、そして優勝できる」と信じさせてくれた選手でした。イ・グノ選手、来年もガンバで活躍してほしいけれど、きっと韓国に帰るのでしょうね。残念です。でも青黒ユニのグノ選手のことは、ずっと忘れないよ。

私が選ぶベストゴールはVS柏戦、下平選手のJリーグ初ゴールです。この試合、正直私はガンバが大敗するんじゃないかと悲観していました。アドリアーノ選手が中東に行き、全体的に沈滞ムードが漂うガンバでしたが、この試合では若手が活躍してくれました。そして下平選手の「え? そこで撃つ?」というあのループ気味のゴール! スーパーなヤットさんがいなければガンバはもう勝てないんじゃないかと思われていたとき、あのゴールは「若手もやりますよ」と言ってくれたような気がしましたよ。

はっきり言って、ガンバの昇り調子できた一時代は終わり、来季からはたいへんな時期が始まりそうです。Jリーグ自体が厳しい戦国時代に突入かな。そんななかで、ガンバがこの10年間の西野体制で築いてきたものをどのような方向で発展させていけるか? 来季も覚悟を決めて、腹をくくって、応援していきたいです。