試合前、隣の同志が「とりあえず前半10分以内に失点せんことや!」と力強く試合の目標を掲げました。

 私が「前半0-0で行けたら引き分けくらいはいけるかもしらん」と現実的目標を掲げました。

 はい、どちらの目標もあっさりくつがえされましたよ。それも前半17秒で! は~脱力

 

 しかも前半30分には、川崎側初めてのCKで、いやーーーーな予感がして「私、見ないから無事にクリアできたら言って」と顔を伏せていたら、「失点した!」wwwwwwwww

 ここで私は目標を切り替えました。

 「パスがつながること」......それ、シロウトサッカーの目標ですか?

 

 でも、このささやかな「目標」はわりに簡単に達成され、とくに倉田、寺田、佐藤、藤春が遠藤と絡むパス回しは見ごたえがありました。押し込む展開から得たFKからの流れで、今野→中澤で1点差。HTは割にごきげんに自家製ポリパンサンドイッチをほおばった私でした。でも、隣からは「攻撃は形ができてきた、内容はよかった、つぎにつながる敗戦、とか遠藤が負けてから言ったら腹立つ」と鋭く厳しいお言葉。

 

 そんな中、倉田→藤春のすてきパスから藤春の高速クロスにドンピシャで佐藤!!! ああ、萌える。

 

 そして、それまでちんちんにやられていた小宮山からボールを奪った加地さんが粘りを見せ、マイナス気味の出したボールに左足で合わせたのが阿部! ああ、しびれる! 録画で5回見たけれど、何回見てもしびれる。

 

 誰をMOMにしたらいいか迷うところです。この試合で一番効いていたのは佐藤選手。身長が高いだけかと思っていたけれど、とにかく粘る。前線からのプレスだけでなく、ポストプレイ(→ヘタだけれどだんだんうまくなってきている)、守備、すべてにがんばりが効く。CKのときのはね返しなんて、ルーカス並みのがんばりでしたよ。

 でも、倉田選手のファンタスティックな裏だしパスにも萌えましたしなー。藤春選手のスピード感あふれる走りもMOM級だったし、もちろん阿部選手の逆転弾も素晴らしかったし......と書いてきてふと気付きました。

 黄金の中盤4人はどこ行った? ヤットはすごくがんばっていたけれど、彼のボールロストから始まるカウンターの恐怖はまだ続いているし、パスミスも多い多い。CKやFKは希望が持てない弾道でどっかに飛んでいって萎える。明神さんは怪我復帰見込み立たず。途中交代で入ったフタはパスミス連続3回でがっかりため息。(ハッシーはもういない)

 

 言わずもがなですが、ガンバの黄金はそろそろ金庫に入りつつあり、輝きを放つのは倉田、阿部、佐藤、藤春、といった中堅新人たち。強いていえば途中交代で入ったジョンヤ(寺田はまだ怪我の影響があるのかちょっと輝くところまで行っていない)。まだ荒削りではあるけれど、磨けばきっと光る。そして、松波さんならごしごし磨いてくれるはずです。

 

 今回は逆転ガンバ劇場でしたが、このままスムーズに行くわけにはいかないでしょう。でも、37歳の監督とともに出航したガンバ丸に、風を送っていきたいです。

 で最後に。私が選んだこの試合MOMは松波監督。せっかく前に進んでいた攻撃をことごとくノッキングさせていたラフィーニャ選手を途中で交代させたところがすばらしい! ジョンヤを倉田と交代させた意外性もいい! つぎの遠征ではぜひ星原を使ってやってください。