7月半ばに今回のボルドー取材のお話をいただいたのですが、そのときもしもよければメドックマラソンに出てみないか、と言われました。
メドックマラソンとは、ボルドーのメドック地区で27年前から行なわれているマラソン大会で、何よりも特徴的なのは「ワインを飲みながら42.195kmを走る」という点です。ワイン飲みながらで大丈夫なの? と誰もが聞くでしょう。主催者側は「この大会を始めたのはお医者さんたちで、医者もこの大会に参加している」と言って「大丈夫」の根拠にしています。しかもコースの最後のほうでは、美食の街ボルドー名物のステーキだの牡蠣だのが出されるとか。 もう一つの特徴は「仮装して走る」ということ。以前に雑誌で読んだときには、本格的仮装がぞろぞろ。いつかぜひ見てみたい、と思っていたところにこのお話。即座にエントリーしましたよ。
去年からときどき家の周りを走っていたのですが、このお話をいただいてからは1週間に1、2回定期的に走ることにしました。ですが、今年は暑い夏。夜に気温が下がってから、と思っていても、11時になってもまだ30度。その中を走るのはなかなかつらかった。
ま、最後の方は暑さにめげたのと、忙しさにかまけてあまり練習しないうちに旅立ちました。
メドックのシャトーを取材していると、皆さん「ああ、走ったよ。なかなかたいへんなコースだ」とか「なにせ暑いからね」とか言われているうちにどんどん不安がつのり、スタートラインに立ったときには「ハーフでいいや」ということに。
でもって、私の仮装は筆で字を書く女の浮世絵を染めた祭り半纏にしました。出発前に意気をあげているところです。

th_コリアンバージ.jpg
スタート前だというのに、ゴール前で一緒に走った「同志」と盛り上がります。(と言いつつ、「今日は最高気温34度。みんな水を一杯飲んでね」というアナウンスに不安がつのります) Medocstart.jpg ランナーが走る道ばたでは、人々がゼッケンにある名前を呼んで応援してくれます。「もとこーもとこーあれーあれー」と言われて、なんで私の名前を知っているのか、と思ったらゼッケンだった。 ところどころにはバンドも出て、歌でも応援。まさにお祭りです。 そしてシャトーに入るとそこには噂通りにグラスでワインが出されます。飲んで走るのは無理じゃないかと思われたのですが、15キロ目のシャトーで出会った方々に勧められて、つい一口、二口。 グラスでワイン.jpg th_medocwine.jpg 仮装はいろいろ楽しいものがいっぱいありましたが、個人的に気に入ったのはモッズのモードを着こなしたイケメン(3割増)でした。34度の中、よく暑くないなあと思っていたら、横を通りすぎるとき一人が「脱ぎたい。脱いでもいいか? もう無理」と仲間に言っていました。わかるよー。 th_モッズ.jpg 20キロを過ぎたところで、知り合いの方に会って撮ってもらいました。「ハーフでやめる」と言ったら「なんで?」と言われたのですが、最初に飛ばしすぎて実はもう青息吐息。16キロから18キロは半分歩いていました。(18キロを過ぎたところで少し元気を取り戻してだらだら走りましたが) メドック20キロ.jpg そして21キロ目のところにあった掲示板を見たら、2時間48分。初めての参加としてはまあまあだったかな。やれば(少しだけは)できるのかも、まだまだあたしもー、という気持ちで、とぼとぼ帰りました。