50代に突入したとき、「(まわりにあまり遠慮せず)やりたいことは全部やっておこう」と決意。その50代の9年目が今年。8年目だった2011年は東日本大震災があり、呆然としているうちに終わってしまった観がありました。仕事もあまりなく、毎日「私は何ができるだろう」『何をすればいいのだろう」と考えているだけで、ちっとも身体を動かしませんでした。 2012年、今年が明けたとき、正直「もう私のキャリア人生は終わったな」と思っていて、何か新しいことを始めよう、新しい働き方/暮らし方を模索しよう、ちゃんとつぎのステップに向けて身体を動かそう、なんて考えていたのです。 ところが、年明けから仕事が立て込んで、締め切りに追いまくられる日々がなんと12月末まで続いてしまいました。今年は訳書が3冊、雑誌の仕事がほぼ毎月のようにあり、海外出張にも行ったし(マラソンも走ったし)、大型の旅行もしました。12月2日まで、仕事をまったくしない、という日は1日もない、といってもいいほど。ほぼ毎日、辞書を引くか、原稿を書くか、ゲラを読むか、資料の本を読む、という日々。それはそれでとても楽しかったのですが、途中で「ああ、何もしないでいい日がほしいなあ」というぜいたくなことをつぶやいてみたり。 海外からの留学生も4人お預かりしました。フランス人3人、韓国人1人。16歳から18歳までの高校生たちですが、みんな日本語がうまいし、日本に関心があるし、大きな世界観を持っているし、ほんといいお子さんたちでした。震災時には1人も留学生がホームステイしなかったことを考えると、こんな日本に来たいと行ってくれる勇気あるお子さんたちが4人もいたことに、感謝の気持ちさえわきました。 という中で、一番のトピックスは、なんといっても娘の結婚です。昨日、娘夫婦が遊びにきてくれたのですが、ちょうど1年前に彼が結婚の申込みに来てくれたときのことを思い出して、しみじみ「落ち着くところに落ち着いたんだな」と思いました。最初はカップルとしてぎごちないように見えた2人が、昨晩はとてもしっくり似合いの夫婦になっていました。10月の挙式もこじんまりとしてアットホームで、2人の性格がよくあらわれていました。娘の幸せな様子を見ていると、これ以上ないほど嬉しいし、ほっとします。 2013年はどんな1年になるのでしょうか。ではなく、どんな1年にしましょうか。 「やりたいことは全部やる」という決意の最後の1年です。もうすぐ、どれだけやりたいと思っても、周囲の状況がそれを許さない時期がやってくるでしょう。それはもう確実に。親の介護、孫の世話、家族の健康状態、日本と世界情勢の変化など、私がいくらがんばっても、経済的、時間的、体力的、精神的余裕がなくなって、やりたいことをやる余裕がなくなる時期は刻々と近づいてきています。哀しいけれど、それが現実。それ以上に「とくにやりたいことがない」と自分に思い込ませなくてはならない時期がくるのが恐い。 と、そんな悲観的なことは考えずに、2013年も思いっきりやりたいことをやりまくる毎日を過ごしたい、とまた決意をあらたにしています。 あまりブログの更新ができない1年でした。そこは反省。来年はPCも一新して、もっと更新ができるようにがんばります。