4−0でガンバ圧勝。
圧勝、完勝と言っていい内容と結果だと思います。なんせ、4試合連続完封ですよ。電光掲示板に輝く相手チーム得点「0」の文字を穴のあくほど見つめてしまいます。しかも、昨日の試合に関しては「きゃー、あぶなーい」というシーンもまた「0」。相手側シュート数はガンバとほとんど変わらなかったのですが、枠内はなかったんじゃないかな。藤ヶ谷さん、お暇そうでした。
反対に、お尻がむずむずすることこの上ない試合。思わず座り直したのが、実況アナウンサーのお言葉。
「さあ、富山、ガンバの鉄壁の守備を崩せるでしょうか」
「ガンバの安定して落ち着いた守りに、富山はつけいる隙がありません」
この10年、いや、15年聞いたことがないお褒めのお言葉でござりまする。
「しゅびってどういう意味ですかぁ、せんせーい、いや、監督〜」という状態で過ごしてきたこの10数年あまり。「守備」を全部ひっくるめて、「攻撃」という紐でくくってリサイクルに出していたようなサッカーをしていたガンバさんに慣らされたサポとしては、今の完封勝ちがこそばゆい、落ち着かない。いや、落ち着こうよ、もとこさん、これが普通なんだって。
中でも私を落ち着かなくさせるのが、家長選手の守備です。最近では、「家長選手、守備で大いに貢献しています。家長選手の守備があるからこそ、レアンドロ選手や倉田選手が躍動できるんですよね」(by実況アナウンサー)というガンバサポなら誰もが耳を疑うような惨事、いや、賛辞を聞きます。
家長の守備。それは、のそのそ「しゃあないなあ、ほならボールとったるで、このへんで(ペナルティエリア外ぎりぎり)取らな、監督やヤットさんがうるさいからなぁ」という後出しジャンケンみたいなタックル(と言えるかどうかは私にはよくわからないボール奪取)から始まります。しかも相手どころか味方も、せわしなくステップを踏んで相手のパスコースだかシュートコースだかを消そうとしている集団の中で、ただ一人、家長さんだけ異次元、異空間のリズムで歩く(!)もしくは重心を地上から50センチのところに落として立っているだけ。どっしり根が生えたようにその場に立ったままなのに、なぜかボールは彼の足下へと移動......あれ? ボール、いつ取った? んでもって、相手どころか味方もあざむく独特のリズムのドリブルにフェイント。あわてて相手が2人がかりで囲んでも、なぜか家長さんの足下からボールは動きません。
わからないっ、誰か教えてください! あれは、あれは、何なんですか? 守備、じゃないよね? 少なくとも、サッカーの教科書に載っている「ディフェンス」の定石じゃないですよね?
一つ言えるのは、守備だけではなく、家長選手のプレイに「常識」は通用しないってことです。そしてそこに、対戦相手はものすごく苛立ち、腹が立つ。いやいや、対戦相手だけではない。ときには味方チームメイトも苛立ち、「もうちょっとなんとかならんのか、アキ。お前はもっとできるはずやろ」と言いたくなる。いやいや、チームメイトだけではなく、サポーターにも「アキ、お前は天才なのか天災なのかわからん」と言わせる(言ってるのは私だけかも)。
7月にはマジョルカに戻るとか言われています。私には正直、家長選手にとって今のガンバにいるのがいいのかどうかわからない。ただ一つ言えるのは、彼のプレイにもう少しイライラ、ハラハラ、ドキドキ、たまにワクワクしていたいってことかなぁ。
最後に。昨日、試合を見ながらふと気づきましたよ。
「も、もしかして、私、倉田秋に恋してるかも〜(はーとまーく)」
きゃーきゃーきゃー、おばはんに何告白させるねん、倉田シュウ!
お礼はゴールでいいからねっ(はーとまーく×100)
コメント
コメント一覧 (5)
カターレ富山戦のレヴュー、面白すぎて何度も「そうそう」
と頷きながら笑って読みました。
冷たい雨に降られ、気温6度の中、試合を待つのはきつかったけれど、キックオフ少し前には雨もやみ、やがてはバックスタンド後方には、白い立山連峰の姿を見ることができました。
開始すぐのゴールに、「え、もう入ったの?今日はレア様ハットトリックね。」と友人に言ったらそのとおりになって、さらに「頑張っている秋にもゴールありね」で4点目。FWをさげてDFをいれる健太監督の采配に、零封を確信。
「できれば、アキで5点目がほしいなあ。」と言ってました。
次に続きます
今季からの秋の最後まで攻守でファイトする姿は、頼もしくて嬉しくて、彼の成長とアキの変化に目が離せません。
東京ヴェルディ戦の終盤近く、あのアキが最終ラインまで戻って相手ボールを奪取した姿には、目を疑い、いえ目を見張りました。
あと2ヶ月余、そのプレーを眼に焼き付けておきたい。(でも、もう少し長く観たい。)
ユース出身選手には、とりわけ思いも感慨も愛も深いのです。
そして、秋。わたしも一番期待してアイシテイマス。