二律背反=同一の前提から導き出された二つの判断が矛盾して、両立しないこと(by新明解さん) 「勝利するための戦術」という前提から導き出された「守備を固める(今野と明神さんのボランチ)」と「攻撃に迫力を持たせる(ヤットを前に上げて宇佐美や大森を活かす)」という二つの判断が矛盾して、両立しないこと......まさにここ数年のガンバさんやん。 守備を固めているはずの布陣なのに、ここ数試合、開始早々から攻められる攻められる。で、10分前後で必ず失点。萎える。千葉戦12分、神戸戦6分、そして昨日のヴェルディ戦はなんと3分。なんですか? 失点時間が2分の1ずつ短縮されているのですけれどw つぎは開始0分? ああああああああ、デジャヴなその試合展開。悪夢の昨年とまーったく同じ!!!なーんも学習しとらん(怒&背筋が凍るほどの恐怖) こう言ってはなんだけれど、守備は昨季同様「崩壊」の兆候があらわです。理由はいくつかあるけれど、一番大きいのは守備と攻撃が「あっちをとれば、こちらが立たず」どころではなく、矛盾してしまっているからだと思われます。ま、それをどう整理していくか、というややこしいお仕事は健太監督と小井戸コーチにおまかせすることにしよう。 でも一つだけ言わせて。今野&丹羽のCBと藤ヶ谷さんGKは「波打ち際につくった砂の城」のようなもろさですよ。そこにボールを放り込めば、必ずボールがゴールラインに吸い込まれるという魔のトライアングルが形成されてしまう。まだわからないのでしょうか? この3人がそろうと「失点させていただきますトリオ」になっちゃうってことがw つぎこそ西野ー丹羽CBコンビで、今野さんはどうぞ内田とボランチを組んでください。守備と攻撃を豊富な運動量とセンスで矛盾なく両立させていた倉田がいない今、それが一番、二律背反を招かないと思います。 豪雨&雷で1時間中断後の見事な失点ばかりが取り上げられていますが、上に書いたように問題は1失点目です。あれが引き分けの伏線でした。昨年までだったら(そしてJ1のチームだったら)ぼろぼろに負けていたのを、引き分けまでに持ち込んだのだから、やっぱりJ2だね。いやちがった、やっぱりヤットさんの力だね。(→自虐) と、ここまでは凹の記録。 そう言いながらですね、2失点目をくらったあとのガンバらしい猛反撃は、超楽しかった〜! ロチャのゴールで盛り上がり、パウリーニョのゴールで飛び跳ね、ヤットのすばらしいFKが入った瞬間は一緒に観戦していた人たちともうハイタッチの嵐。 初めてプレイを観たロチャは、今後の活躍への期待を感じさせてくれる仕事っぷり。守備をしないのでは、とか言われていたけれど、ガンバ側のゴール手前まで戻ってきて粘ってボールホルダーに食いついて奪い、つなげる技術と根性にはとても好感を持ちました。それに、ボールのキープ力はラフィーニャ以上。ポストして、きちっとおさめるだけでなくすぐに反転してドリブルしようとする姿勢もよし!  でも、昨日のMOMはどう考えても大森くんでしょう。先週よりもはるかにポジショニングがよくなっていたし、宇佐美くんとの息のあったワンツーは、一番得点の可能性を感じさせました。ロチャの得点のアシストも彼。今年一番大きく化けるのは、彼かも。 書いているうちに、どんどん気持ちが高揚してきて、「引き分け? あ、そんなもんあったっけ?」という気になってきました。 何回も書くけれど、レアンドロ、家長が退団し、守備と攻撃を二律背反なくおさめていた主軸の倉田くんを怪我で失い、つまり、積み上げてきた前半の戦い方の見直しをはからざるを得なかった7月。1勝2分1敗は決していい数字ではないけれど、健太監督の言う「必ずこういう(なかなか勝てない)時期がくる」と言っていた時期にあたった、と考えることにしましょう。 8月からのガンバはきっと波に乗っていけるはず。