ここんところ、気がつくと1日が終わっています。朝、寝室(とは名ばかりの蚕棚)のカーテンと窓を開けて「あ、今日もまた一歩秋に向かって前進!」とか思い、夜11時すぎにカーテンを閉めるときに「あれ? 今日何をしたんだっけ?」とか思う、まあ、そんな毎日を過ごしておりまする。 そんな私を置き去りにするように、2020年東京オリンピック開催が決まり、ガンバは天皇杯2回戦を勝利して3回戦に進むなど、世間は沸き立っています。おめでとう、よかったねって心から言えるのは、ガンバのほうだけだな。  1964年東京オリンピック。私は小学5年生でした。東洋の魔女、裸足のアベベ、妖精のチャスラフスカ、重量挙げの三宅、柔道のヘーシング、全部鮮明に覚えていますよ。♪オリンピックの顔と顔、ほれととんとととんと顔と顔〜(うろ覚え)も記憶しています。オリンピック開催から1年後、東京の親戚を訪ねたとき、首都高速を見て「SF漫画でしか知らなかった未来都市だ!」と感動したのも覚えています。  そして2020年の東京オリンピック。晴海、お台場、夢の島と東京ベイエリアにあらたに会場を整備する以外は、既存施設を改修、利用するらしい。決まってから初めて知ったのですが。既存施設の利用はいいことだけれど、もう「これが未来都市というもの?!」という感動はないだろうな。  正直、私は東京には招致できないだろう、と予測していました。  理由の一番は、言うまでもなく原発事故の収束のゆくえがいっこうに見えないことです。汚染水漏れが大きく報道され(ずっと前からわかっていたに違いない)、収束のしゅの字も見えないこの段階で、オリンピックの主催地に選ばれるようなことはないだろう、あまりにリスクが大きすぎる、と思っていたのですが、世界各国の委員たちの見方は違ったようですね。  しかも、南海トラフ大地震が必ず起こる、とさんざん報道されているのに、東京ベイエリアみたいな地盤の怪しいところ、津波が押し寄せたら大被害が出るとわかっているところに、大勢人を集める会場を設置するリスクはどうなのだろう? 私なんか、お台場や夢の島には、やむをえず通過はしてもわざわざ行くことは避けているくらいなのに。(私は地震ノイローゼと冷やかされるくらいだけれど)  オリンピックが日本に夢と希望を与える、とか言われ、ああ、そうですね、と頷けるほどおめでたいナイーブな楽観主義者にはさすがになれません。  オリンピックやW杯の何が私を憂鬱にさせるかというと、ヒステリックなニッポンコールと日本賛美の嵐です。加わらないと、おまえは日本人か、とか詰め寄られるし。  とか言いながら、いざオリンピックが始まったら、サッカーとホッケーとハンドボールの試合は見に行きたい。日本戦じゃなくていいから。