昨日、前節の富山戦のことをアップしたところですが、今日はもうつぎの試合。シーズン前には長く思えたJ2暮らしですが、あっという間にシーズン終盤を迎えています。まだわかりませんが、残り試合はわずか4つで、3位の京都との勝ち点差が8となると少しは落ち着いて4試合を見られるでしょうか。ご指摘いただいたように、考えてみれば3位チームとの直接対決を残している現状では、神戸はともかく、ガンバはたいへんに危ない、とやっと気づきました。まずは熊本に必勝しないと、ほんとヤバい。なので、書き直し。
気を緩めたらアカン!
さて、9月から足踏み状態だったガンバですが、ヤットさんをFWにあげて宇佐美に点をとらせる戦術がはまって、前節は得点こそ3点ながら、宇佐美が得点の起点になるプレイが功を奏して快勝。
そして今日の試合、宇佐美は5得点中4点をあげるスーパーな活躍でした。
宇佐美選手は中学生のころから「異次元(スペシャルな才能を持っている、という評価)」扱いされてきた選手です。私もユースのころに何試合か見て、異次元! と思ったこともあります。問題は、すごいときはすごいのだけれど、それほどでないときもある、ということ。得点するたびに「宇佐美の個人技でとった」とか言われますが、実はそうではない。前線で一緒に組む相手に得点能力が左右されるタイプなのではないか、と私は見ています。スペースをつくってくれる相棒がいれば、また質の高いパスをもらえれば、彼にはそれを活かしてゴールという結果に結びつける力があります。
たった一人の個人技では、どんな異次元レベルの選手でも、たとえJ2でも、いつもいつも得点する、というのは無理です。
(昨晩行なわれたクラシコを見ていたときも、Cロナウドやベンゼマ、ベイルくらいの異次元レベルでも、やっぱり一人では無理なんだなあ、と思いました。私はこの3人が好きではないので、よけいにそう思うのかもしれませんが。話は違いますが、ネイマールはサッカー史上に残るすごい選手になる予感がします。コンフェデのときには「すごい」ということしかわかりませんでしたが、昨日のクラシコを見ていて、戦術眼や献身的なスペースをつくる動きの質もすごい、と感心しました)
だから、ヤットさんというスペシャルな才能ある選手を相棒にすることで、宇佐美は異次元なプレイがもっとできるのではないか、と思っていました(神戸戦のときから)。
それをはっきり証明したのが、今日の4得点だったのではないでしょうか。
1つひとつのゴールが異次元レベルでしたが、すごいのは全部違う得点パターンだったことです。1点目フェイントを入れてDFをかわして大森からのグラウンダーのクロスを流し込む、2点目後ろからのロングパスを半身で受けてドリブルでDFをかわして右サイドからゴール左隅に強烈なシュート、3点目加地さんとスイッチしてペナルティエリア内に入り、DF3人とGKをかわしてゴール、4点目ペナルティエリアの外からのミドルシュート。どれも美しいフォームとすばやい足のふりから繰り出されたため息が出るほどの見事なゴールでした。
彼の異次元ゴールは、ドイツに移籍する前にも何回も見ています。いわば異次元の既視感。
でも、今夏帰ってきてからの異次元レベルは一つも二つもあがっている感じがあります。
あと何回このプレイを自分の眼で見ることができるでしょうか? そして至福を味わうことができるでしょうか? 宇佐美選手がガンバにいてくれて本当によかった(他チームにいたら、ガンバなら毎回5点はとられている)と胸をなでおろすとともに、何回も異次元プレイで至福を味わいたい、と願ったのでした。
コメント
コメント一覧 (6)
ガンバが京都との直接対決ともうひとつ、計2試合落として、京都が全勝で最終戦までいくと、勝ち点差が8⇒2になります。もうこうなると全然安心できまへん。
けっこうこうなるんじゃないかなと思っています・・・。
次節、神戸が京都に引き分け以上、ガンバが熊本に勝つ、これしか自動昇格の目はない、という覚悟が、ガンバにもサポにも必要だと思います。もし逆に出たら、勝ち点差5で直接対決、勢いからして京都有利でしょうね、ホームだし。NHKBSでも次節は生中継、大注目ですね、国立より(笑)。
日曜日は、美学を捨てて糞リアリズムで! そんな器用な事が出来る訳ないか?