前々日、サポ仲間@東京在住からメールがあって「優勝かもしれないから、急遽万博に向かいます」とのこと。そのご夫婦はガンバのタイトル獲得試合すべてに参戦している、という強者です。2005年リーグ優勝@等々力、2007年ゼロックス優勝@国立、ナビスコ優勝@国立、2008年パンパシフィック大会優勝@ハワイ、ACL優勝@オーストラリア、アデレード、2009年天皇杯優勝@国立、2010年天皇杯優勝@国立、そして2013年J2優勝@万博。なんかまだほかにもあったような気がするのですが、思い出せるのがこれだけ。海外も含めてこれだけ全部に立ち会っているのはほんまにすごい。で、あとガンバが取っていないタイトルはCWC(クラブワールドカップ)とスルガ銀行カップだけだそうです。 タイトルは何回とっても、どんなタイトルでも嬉しいし楽しい......のですが、今回のJ2優勝に関しては私自身はそれほど盛り上がっていませんでした。J1に昇格できればそれでいいかも、とか思っていたりして。とくに栃木戦での惨敗を見た後には、昇格できれば御の字ではないかとまで落ち込みました。 優勝にはこだわっていなかった、とか言いながら、やっぱり泣いたのは、試合終了のホイッスルが吹かれたとたん、ピッチで一人座り込んで泣いている選手を見たから。最初、誰かわからないし、怪我かと思ったので「誰? あれ誰?」「藤春や、ハルなんで泣いているんや?」と周囲はざわざわ。(「もしかして、ハルは移籍が決まってるのか? これが万博の最後の試合で泣いているのか?」とまで思って、ドキンと血の気が引く思いだったのは内緒です。)そして、「ハルが泣いてる!」「感極まったんや」と言う声があがったとたん、私ももらい泣き。 優勝して本当によかった、と心から喜びがこみあげました。 試合に関しては、京都戦と同様、後半の後半に相手にボールをもたれて攻め込まれてハラハラしっぱなし。おまけに2失点したし、最後の10分はもう緊迫感いっぱいで、倉田が足を攣って倒れたときには、頭が真っ白になりそうでした。(「(この試合目もあてられないくらい酷いプレイを連発していた)岡崎〜もしこの試合引き分けたら今月の給料没収や」と心の中で叫んだのは内緒です) そんなガンバさんを救ったのは、やはり「持っている男」(本人の試合後インタビュー)宇佐美選手でした。7月にガンバに帰って来てから17試合18ゴール。どれもすばらしい!! 宇佐美のゴールを目の前で、ナマで、ライブで、目の当たりにすると、歓声を上げる前に感動さえ覚えてしまいます。この試合では、宇佐美がボールを持って前を向いたその瞬間に、背中がぞくっとしました。サポーターにまで「コワイ!」と思わせる凄みがある。ドイツから帰国して、そのシュート力にはいっそう凄みを増した観があります。しかもパスもうまい。二川選手とはまた違った鋭いキラーパスを出して、相方の佐藤や倉田のゴールお膳立てをしていました(どれも決まらなかったけれど) いろんな人が宇佐美のすごさを認めながら「オフザボールの動きが〜」「守備が〜」「スタミナが〜」と決まり文句のように言いますが、宇佐美のゴールを見ると「サッカーの美しさはああいうゴールにある」そして「ああいうゴールができる選手はごくごくまれだ」と私なんぞは思います。私は代表の大迫選手のゴールにも高校選手権以来ずっとしびれているのですが、大迫と宇佐美の2人をうまく組み合わせたら、日本代表の決定力不足なんかすぐ解決するんじゃないか、と(ただし、後ろの負担がハンパなくなるでしょうが) さて、来季はJ1に戦いの場を移すことになります。 課題は山積みですが、楽しみです。2011年のシーズン終了後と違って、その課題も克服できそうな明るい予感がしています。日本人だけのチームにして終盤のタイトルや昇格がかかったむずかしい試合を5連勝。しかもガンバユース出身の若手を中心に据えて、J2とはいえ代表組抜きでの7試合を負けなしで乗り切った自信を持って、新しい舞台に挑んで行けそうです。 長谷川ガンバ丸の進路に幸あれ、と祈っています。 あ、まだもう1試合ありますけれどね。待ってろ、群馬! 103得点の記録達成と、宇佐美めざせ得点王!!!