長年ガンバを応援してきましたが、今のような気持ちで一試合一試合に臨むのは初めてです。 FC東京戦の前も、試合前に緊張するのはこれまでと変わりないのですが、以前のように「勝てたらいいなあ」とか「負けちゃったらどうしよう」とか、勝敗を心配する気持ちがあまり湧いてきませんでした。もちろん勝ったらうれしいし、負けたら悔しいです。柏戦の後も、悔しくて歯嚙みしました。 でも、FC東京戦の前には、試合を楽しもうという気持ちのほうが大きかった。 そして、試合終了後も、なんだかとっても充実した気分でした。「いいもん見せてもらった」みたいな。 勝ち負けとか関係なく、7月以降のガンバは一試合ごとにどんどん「成長」していっている気がします。負けた名古屋戦と柏戦でさえも(ついでにいえばナビスコ準決勝2ndレグ川崎戦でも)、チームとしての成長の手応えを感じました。むしろ、つぎの試合はきっともっと成長するんじゃないか、と期待させるような敗戦でした。 いま、ガンバはJリーグで台風の目になっています。 サポーターとしてワクワクドキドキが止まりません。 でも、そのドキドキは「勝てるかな、大丈夫かな?」というハラハラではない。 2012年のあの辛く苦しくはがゆくもどかしく、そして悲しかったシーズンがあり、屈辱だったけれどチームの立て直しが見えていった2013年のJ2生活があるからこそ、「成長を楽しむ」」という余裕が私にも生まれたのだと思います。 何回も言いますが、タイトルは「ついてくる」ものだと思っています。 たまたま運がよくて転がりこんでくるものではなく、確かな成長の道をのぼっていったその先にあるものだと思います。 今、タイトルを狙えるところにガンバ大阪があるのは、その力があることの証し。 そして、タイトルをつかめるかどうか、それは運を引き寄せるだけの力があるかどうかの試し。 さあ、思いっきり緊迫感を楽しめる11月がもうすぐ始まります。