Glamorous Life

グラマラスライフ 実川元子オフィシャルサイト おもしろい本、どきどきする試合や映画、わくわくする服に出会えたら最高に幸せ

2001年10月

book_sh.jpg『スウィートハーバーの嵐』
-The Colour of Hope-
主婦の友社
スーザン・マディソン著
実川 元子訳

大学教授の夫、絵の才能のある16歳の長女、やさしく少年らしい14歳の長男、ボストンの法律事務所での輝かしいキャリア----すべてを持っていた(と少な くとも周囲は思っていた)40代の女性ルースが主人公の小説だ。なんとか平穏にすぎていた生活が崩壊していくきっかけは、ヨットでの事故だった。行方不明 になった長女の「死」がなかなか受け入れられず、家族に背を向けてひたすら仕事に逃げ込むルース。そんな彼女に嫌気がさして家を出ていく夫。そして息子の 病気......不幸のテンコ盛り状態なのだが、救われるのは舞台となっているメーン州の豊かな自然の描写 だ。読み終わってやさしい気持ちになれる小説だと思っています。

book_kyo.gif『今日から始まる』
愛育社  
ベルトラン・タヴェルニエ(監督・脚本)
ティファニー・タヴェルニエ、ドミニク・サンピエロ(共同脚本)
実川 元子著
フ ランス北部のリール近くにあるさびれた炭鉱町エルナンが舞台。市の幼稚園の園長であるダニエルは、恋人のヴァレリアや同僚の保母たちと貧困、飢餓、児童虐 待、少 年犯罪などに取り組みながら失業率が30%を越えるこの町の子どもたちが、少しでも笑顔で毎日が過せるようにと奮闘している。だが、アル中の極貧家庭が子 どもたちを巻き込んで無理心中をはかった事件で、すっかり落ち込み、もう園長をやめると言い出して......。絶望のどん底に突き落とされても、子どもたちの笑 顔が救いになるという実話に基づいたストーリー。

↑このページのトップヘ