book_raffa.jpg「愛ってめんどくさい」
ラファエラ・アンダーソン著
ヴィレッジブックス
実川元子訳

ラファエラ・アンダーソンは18歳のとき、処女でハードコアの世界に飛び込んだ。 理由? 自立したかったから。父親や兄たちに意味もなく殴られる生活におさらばし たかったから。デビュー後たちまちポルノ界のトップスターになったラファエラだ が、4年後につらくなって「隠退」した。本書はその4年間を逐一つづった手記であ る。現場で働いた女性から見たヨーロッパのハードコア・ポルノの世界は明暗二つの 面を持っている。暗い面では、お金をめぐるいざこざ、人種差別、男女差別 、プロ デューサーと寝なくては仕事にならない性の奴隷制度、どんどんハードになる内 容......等など人間の醜いところがむきだしだ。だがラファはいやなことばかりじゃな かった、と言う。いい仲間もたくさんできたし、人から認められる喜びも味わった し、いろいろな国に旅行できていいこともたくさんあった。何よりも、自分で稼いだ お金で自由に生活できることはすばらしい。そんなラファのたくましく、でも少し悲 しいポルノ女優生活を味わってみてください。