book_empire.gifエンパイア
発行:文藝春秋
ミッチェル・パーセル著
実川 元子訳

 登場人物は横井英樹、ドナルド・トランプ、NYの不動産王ヘルムズリー夫妻とピーター・マルキン、横井の庶子中原キイ子、その夫ジャンポール・ルノアール。 舞台はニューヨーク、マンハッタンの中心、エンパイア・ステート・ビルディング。
謎1:エンパイア・ステート・ビルディングはいったい誰のものなのか?
謎2:横井英樹は本当に娘キイ子にビルをプレゼントしたのか?
謎3:バブル時に日本人が買いあさったアメリカの有名不動産物件はどうなったのか?
 役者も舞台も揃ったところで、謎はどう解かれていくのか。ノンフィクションですが、これまであかされることがなかった横井とNYの摩天楼とのかかわりを 通 して、日 本とアメリカの不動産業界がつぶさに描かれています。著者ミッチェル・パーセルはウォール・ストリート・ジャーナルの記者。アメリカの経済記者の目から見 た日本のビジネスマン像という点でも興味深いです。解説は道路関係四公団民営化委員でがんばっていらっしゃる猪瀬直樹さんです。

エンパイア
ミッチェル パーセル
文藝春秋
2002-11