Glamorous Life

グラマラスライフ 実川元子オフィシャルサイト おもしろい本、どきどきする試合や映画、わくわくする服に出会えたら最高に幸せ

2008年06月

秋葉原無差別大量殺人事件(書いているだけで悲しくなる。被害者の方々と、そのご家族のことを考えただけで涙です)の犯人が、ケータイに自分の気持ちやその日あったことを5000件以上書いていた、という記事を読んだ。

紹介されているものを読んだだけだが、感想は「なんてわかりやすいのだろう!」という驚きだ。

これを見て、ワイドショーのコメンテーターが心理学的に、社会学的にいろいろコメントをするのだろうが、あまりにも直截的表現が並ぶこのケータイの文言では、分析も評論もしようがないだろう。

これを読みながら、どこかで読んだことがあるなあと昨日雨の神保町を歩きながら考えていて、はっと気づいたのが昨年大ベストセラーになった「恋空」などのケータイ小説である。

こう言ってはなんだが、似ている。

思考方法が、表現方法が、言葉の選び方が、とても似ている。

ケータイという、短い言葉しか受け付けない媒体での表現だということを差し引いても、共通点があまりにも多い。

共通点その1、被害者意識と自虐意識満載。

なぜか(はよくわかっているのだが)ケータイ小説も、ケータイだけではないが人気を集めるブログも、イジメ体験、虐待体験、親と学校とうまくいかない、だから私はこんなに不幸、という短絡的図式が大好きだ。イジメや虐待(自分のせいではないのに......という被害者意識満載)、何をやってもうまくいかない自分をもっとおとしめる(ブスで、バカで、モテないオレ、と開き直る自虐意識)、だけどきっといつかシアワセになる。(たいていお気楽なシアワセは、ふと(ここ強調)知り合った、自分のことを何でもわかってくれて、何でも言うことを聞いてくれる、カレやカノジョによってもたらされる。

犯人が「恋人さえいたら、すべて変わる」と言ってるのを読んで、ああ、ケータイ小説の登場人物もおんなじことを考えていたよなあ、とか思った。

現実逃避に一番効き目があるのは、自分を被害者にしたドラマを書いて、自虐することだ。

共通点その2、自己愛満載

精神医学の学者だったら、誇大的自己愛症候群とかいうのだろうか、とにかく自分がかわいい、自分がかわいくてかわいくて、そんなにかわいい自分を誇示したいのに、恥ずかしがり屋で人見知りでさびしがりやだから、誰もかまってくれない。なんでこんなにかわいいオレ様をわかってくれないんだ~せけーん!! しゃかーい!!

あの、見え見えで引いてしまうんですけど。

ケータイやネットが普及する前も、コンプレックスに悩み、幼児的自己愛から抜け出せない人はたくさんいたんだけれど、それを表現する手段がなかったから、頭のなかでどんどん屈折していったのではないか。だから犯罪にまでいたったときには、自分で説明する言葉をもたず、専門家の先生方があーだこーだとアイシングした言葉で説明してくれて、それで「心の闇」だとかをわかったような気になっていたのだと思う。

ところが、だ。自己愛のはけ口となるケータイやらブログという手段を得ると、「心の闇」に照明がこうこうとあたって、その醜さも白日のもとにさらけだされるようになり、しかもそれを排斥せずに「私もだ」と受け入れる人たちが何百万といることに気づくハメとなった。カワイソーな自分、カワイイ自分を、「カワイソー」「カワイイ」といってくれる人がいる喜び。しかも、面と向かって会うというそういう人種がもっとも苦手なことをしなくてもいい。せいぜい1行、20文字程度の短い文言で同調し、わかってくれちゃう。

ケータイ小説は「わかってくれる人」が大勢いたおかげで、自己愛満足となったのだろうが(ほんとになったのかな?)、事件の犯人は「ここでも無視か!」と、今度は最悪の手段で自己愛を満足させる道を暴走した、と。

20文字で表現される内容の「心の闇」は、「早安楽」と示される目的地までの最適経路のようだ。

本当は人間はそんなに薄っぺらなものではないはずなのに。

 

あ~梅雨の晴れ間だというのに気持ちが暗い!

めずらしく家にいた次女と一緒に、夕飯のあとお買い物に。

サンダルが欲しい......下着を買わないと......というのでおつきあい。はい、ウォーキングサイフです。

シモキタのウン ナナ クールに、久しぶりに行ってみました。

女でよかった、と思うのは下着を買うとき。別に誰に見せるわけでもないが、つけているだけでキモチが弾むような下着がよりどりみどり選べるのです。男性ものの下着は、最近はいろいろデザインモノがでてきたとはいえ、機能でナンボか見せてナンボでちっともかわいくありません。その点、女モノはいいなあ。ジャンル別によりどりみどり。どんなオンナでいたいか、気分でデザインが選べます。コットンな女か、シルキーな女か、ギャミーンな女か、ハンサムな女か。下着にこそ、あらわれるような気がします。

ほんとは私なんかが買っちゃいけないブランドですが、そこは娘と一緒だってことで、免除。何が免除なんだかわかりませんが。

ここの下着は、甘ったるいぺらぺらしたかわいらしさではない、ちょっと男前のかわいらしさなところがいいです。

メンズ下着とか、ちらみせキャミソールとか、Tシャツブラとか、いろいろいっぱい買いこんで、大満足。

明日はどれをつけようかなあっと。

ポルトガルの得点シーンは2点ともぞくぞくするほどすばらしくって、巻き戻して3回くらい見ちゃいました。

クリスチャン・ロナウド、あんたにおんぶしているなんていって、ほんとに悪かった。ポルトガルは誰もがすばらしかったけれど、私のハートを一気にわしづかみした(死語の連続)のは、ペペPEPEです。

得点したというだけでなく、ディフェンスもすてき。

ま、おばさんの言うことと思って聞き流してほしいんだけれど、強いとかうまいとかより、私は色気のあるプレイが好き。

私のツボにはまって、ぞくぞくさせてくれる、そんなプレイが見たい。

きのうのEUROでは、ペペがずぼんとはまりました。

ドリブルしても、パスカットしても、クリアしても、こけても、色気がある。たまんない。

この選手を見るために、しばらく寝不足をしようっと。

......

ところで、期待のスイスVSチェコはいまいちな試合でした。

途中で寝そうになっちゃったよ。実をいうと、ちょっと寝ちゃったよ。後半10分すぎから意識が遠のいた。でも、引き戻されたけれどね。ゴールで。

ブルックナーじいちゃんが大喜びしているシーンが一番興奮した。かわいい。

EURO楽しい!

どこぞのW杯予選より楽しい。

それにしてもヤット。世界にコロコロPKをはやらすつもりだろうか?

いよいよ今晩から、華麗なる睡眠不足の日々が始まります。

EURO2008開幕。楽しみだなあ。

4年前のチェコとオランダのように、熱いチームは出てくるのでしょうか?

それでは私の、誰も興味がないであろう大予想です。

それぞれの所属するチームが強豪で、CLの決勝リーグを戦っていて、しかもリーグで優勝争いにからんで大活躍していた選手をうっかりチームの中心にすえてしまったところはアカンというのが、私の予想です。

なので、みなさま大注目のCロナウドのポルトガル、ファンニーステルローイが1トップをはりそうなオランダ、やっぱりバラックだよねーのドイツ、得点はトニにお任せのイタリアはもう本命にしません。(単に大本命をあえて外す、という天の邪鬼からかもしれませんが)

反対に、残っていきそうなのが、開催国の強みを生かしたスイス(オーストリアは弱過ぎちゃうので外す)、まとまりの良さに期待のクロアチア、ヒディング監督が何かやってのけそうなロシアです。

個人的には若さに火がつきさえしたら止められないだろうスペイン(なかなか火がつかないのが問題だが)、前回の夢が忘れられないチェコに注目しています。チェコはたぶんグループリーグを勝ち抜けないんだろうけれど(汗)

といっておきながら、そうはいってもね、という決勝リーグからの予想です。

準々決勝        準決勝          決勝

ポルトガル       クロアチア

クロアチア

                            クロアチア

ドイツ          ドイツ

スイス

                                          優勝 スペイン

フランス        ロシア    

ロシア

                          スペイン

スペイン       スペイン

オランダ

 

大本命のイタリアをグループリーグさえも突破させないこの大胆予想。

そろそろスペインにタイトルをあげようよ!

 

 

 昨晩、NHKクローズアップ現代で「書店のランキングの功罪」を取り上げていた。

 私は比較的書店によく行くほうだと思うが(仕事柄あたりまえだ)、面出しされているランキング本を見てチェックはしても、買ったことがない。みんなが読んでいる本を私が読んでも意味がない。あまり読まれていないけれど、実はものすごくおもしろい本を探さなくちゃ本を読む意味がない、とまで思っていますです、はい。いや、実を言うと読んでいる本の8割は仕事がらみなので、楽しみで読む本くらい好きな本を読みたい。

 ただ、番組でもいわれていたが、本に関しては「ランキングには左右されない」という私の行動はあまり一般的ではないだろう。それは認める。本を読む目的、探す目的が、一般的ではないから。

 だが、私はほかのこと――グルメ、エンタテインメント、美容など――に関しても、ランキングを見ない。ランキングを見るのは「ランキングに出ていないものを探そう」と思うときだ。映画の「興行成績ランキング」だの「コメント数ランキング」だのは、その裏にある作為が感じられて、見るだけ腹が立つ。観たい映画は、監督と簡単なストーリーで決める。貴重な時間とお金を使う以上、自分で決めて納得したい。最近ではめっきり減ってしまった外食でレストランを選ぶときも、メニューと店のたたずまいで決める。失敗もあるけれど、ランキングみたいな他人のあやふやな評価や作為で決めて失敗したときよりは、不満度が低いから。

 なんだかね、あちこちのサイトに貼りついているランキングを見ると哀しくなってしまうのだ。

 そんなことまで「みんなと一緒」にしたいのかな、と思って。そういう時代はもう10年前に終わったと思っていたんだけれど、そうじゃなかったのかな。

 みんなが読む本を読んで、みんなが見る映画やテレビ番組を見て、みんなが行くレストランに行って、みんなが使っている化粧品を使って、みんなが着ているブランドの服を着て、それ、何がおもしろいんだろう。それでいて「私、ちょっと変わってるっていろんな人に言われるんです」とみんな同じことを言う。

 マーケティング手法のメインがランキングていうのは気持ち悪い。ランキングに振り回されるのは、もっと気色悪い。

 ああ、今日の私は毒吐いている。

 『臨死、江古田ちゃん』第3巻がいまいちパワーに欠けていたせいかもしれない。難波ゆかり、いい加減にダメンズをやめさせてください。

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