「小林カツ代の「おいしい大阪」」
小林カツ代著
文春文庫
何年か前にお手伝いさせていただいた本が文庫化されました。
(もとは「小林カツ代はこんなにいろいろ食べてきた」)
「小林カツ代キッチンスタジオ」のご協力でレシピがつき、ケンタロウさんが解説を書いていらっしゃいます。
読み直すと、昭和はじめの大阪の景色、におい、喧騒があらためて感じられて、とてもあたたかな空気に包まれます。そしてまた、食べ物が全部おいしそう! この本の取材で小林さんと大阪を一緒にまわったとき、こんなにおいしいもんが大阪にはあふれているんだ、と感動したのですが、それはひとえに小林さんの食に対する深い見識と、おいしいもんをおいしいと表現なさるそのお人柄のおかげだったな、と思いました。
この本にかかわれて、小林さんとひとときをご一緒できたことを、とても光栄に思っています。
いい本です。またね、イラストがすばらしい!!あまりにもおいしそうで、ごっくんとのどがなります。1点、食堂のメニューのページをのせました。なすの煮付けなんか、もうこれ以上ないほどのつやで描かれてます。
ぜひお手にとってごらんくださいね。
大阪にはおいしいもんがいっぱいや!