Glamorous Life

グラマラスライフ 実川元子オフィシャルサイト おもしろい本、どきどきする試合や映画、わくわくする服に出会えたら最高に幸せ

2008年12月

昨日はコンビニに駆け込んで、スポーツ新聞もふくめて全新聞を購入。

ガンバがタイトルをとったときの恒例行事なんですが、今回は記念すべき試合だったので実行してみました。

で。

どれもこれもがっかりでした。

ガンバ大阪というチームに対してもだけれど、マンチェスター・ユナイテッドに対してもなんか失礼な記事ばかりで。

別にホメてくれなくてもいい。厳しいことを書いてくれてもいい。

でも、最低限、モノを書いて発表する以上、なくてはならないものがあるんじゃないでしょうか、という憤りを覚えました。

たいせつなのは、書く対象に対する敬意、そしてできれば愛情。

好きになれ、とか、通になれ、とかそういうことではなく、書く対象がやっていること、やってきたこと、そのときの思い、それを「伝えたい」「どうすれば伝えられるだろうか?」と思う人であってほしい。

それが微塵も感じられず、視線がひたすら「スポンサー」とか「主催者団体」とかそこに向いているっていうのはおかしいんじゃないか。

何もサッカーにかぎったことではなく、最近のジャーナリズムには(自分も含めてですが)何かとても大きな違和感があります。

モノカキの基本は敬意と愛情。RESPECT&LOVE

肝に銘じておきたいです。

世界大不況でとんでもないことになっています。

私なぞ、吹けば飛ぶような個人営業で、しかも時代に取り残されそうなモノカキ(しかも翻訳者)なもんで、たいへんに厳しいです。「あと2年くらいは不況を脱することはない」「暗黒の10年が(また)始まる(前の10年はいつごろ明けたのでしょうか?)」と聞くたびに、このままどうにもならないのでは...と不安のどん底に突き落とされそうです。

この1か月ほど(気持ちが、とくに)沈んでいたのですが、最近、「じっくりつぎの10年にやることの土台をつくる時間をとろう」と気持ちを切り替えることにしました。といっても、私ができるのはモノカキだけなので、基本路線は変わりませんが。

先日、テレビで岩合光昭氏が中国の奥地で野生パンダの親子を撮影するドキュメンタリーを見るともなく見ていました。

テレビの画面越しにも凍えそうな寒さのなか、パンダ親子が岩の合間に身体を寄せ合って体力の消耗を防ぎながら「冬眠」(でも目は覚ましている)しているのを見て、ああ、いまやらなくちゃいけないのは「冬眠」なのかも、と思いました。

じたばた走りまわったりしないで、しっかり蓄積する。(脂肪以外を)

春が来たときに、咲く花を育てる。

この不況を有効に活用するには、もうそれしかないだろう、という気がしています。

というので、来年はまたいっぱい本を読もうっと。(毎年おんなじことを言ってる気がしますが)

ガンバ大阪 3-5 マンチェスターユナイテッド

得点者:ヴィディッチ(マンU)

     Cロナウド(マンU)

     山崎(ガンバ)

     ルーニー(マンU)

     フレッチャー(マンU)

     ルーニー(マンU)

     遠藤(ガンバ)

     橋本(ガンバ)

 

 タイトルを書きながら自分でも笑ってしまった。

 世界一のサッカークラブ、マンチェスターユナイテッドと我らがガンバ大阪の名前を並べて書いてしまうんだから。

 昨晩、横浜国際競技場からの帰りの東横線で、私たちの横に立っていたおじさんと若者の2人連れ(たぶん会社の上司40代と部下30代)の会話に、世間一般のきのうの試合の感想は言いつくされていただろう。

部下「〇〇さん、誘っていただいて本当にありがとうございました。今日は本当に楽しかったです。今年一番、興奮しました!」

上司「そうだなあ。楽しかったなあ。酒を飲まなくてもこんなにスカーッとした気分になるとはなあ。いいもの見たよ」

部下「正直、〇〇さんから18000円と言われたとき、どうしようかと思ったんですけれど、一ヵ月分の飲み代を節約しても行く価値がありました。ありがとうございます!」

上司「マンU、すごかったなあ。世界一のチームだというのがよくわかったなあ」

部下「目の前でクリスチャンロナウドとかギグスとかルーニーとかが走っているのを見たとき、もうアドレナリンが出まくりましたよ。......でも、もっと興奮したのはガンバのゴールでした! ロスタイムに橋本が豪快にたたきこんだときには、俺、頭のなかで何かが切れてものすごい叫んでしまいましたよ」

上司「マンUのすごさを実感させてくれたのは、ガンバのおかげだなあ。ガンバにありがとうと言わなくちゃな」

 いえ、どういたしまして...とは言いませんでしたが、ちょっと誇らしかったです。

 ただ、サポとしてはやや複雑な気分でした。ケータイに、試合を見ていたという方からお電話をいただき「おめでとうございます」と言われたのですが、いったい何がめでたいのかわからなくて「え?」と絶句してしまいました。今朝は、サッカーのことを何も知らず、たぶんマンUの選手の名前と顔はほとんど一致しない妹から「おもしろい試合だった。日本代表よりずっといいんじゃない? とにかくボールが動く、人が動く、つぎに何かが起こりそうな感じがずっとして、おもしろかったわー」と言われたときも、うれしい半面やや複雑な気分に。たぶん選手も監督も似たような気分なのではないかと思います。

西野さんも会見で

「このゲームを面白いと感じられると、非常に厳しいものを感じる」

と言ったと報道されました。(関係ないけれど、私は西野さんの会見コメントを読むたびに、敗戦のときのほうが的確なことを言っている、と感じます。勝ったときはワケのわからないカタカナが出過ぎ。タフとパッシングサッカーとアタッキングサードはちょっと封印してもらいたい...)

この言葉につきますね。

面白ければいいってもんじゃない。ガンバとしては、やらなくてもいい得点を相手に与え、決めるべきところで決めなかった。それができていれば、勝負はもう少し変わっていたかもしれない。

それにしても実力の差がありすぎた。だいたいにおいて、入場のときに並んだ映像を見たとき、体格がまったくちがって、こりゃ比較にならない、とどきどきしたくらいで。技術、走力、スピード、ジャンプ力、戦術眼、アイデア、すべてが次元のちがうものでした。

ただ、「ガンバのサッカーをやる」という方針は、90分間(ロスタイムを入れると94分間)、監督も含めて全員が徹底してやりとおした。それは誇りに思えました。ガンバのサッカー=パスを回して前へ前へとゴールに迫る、というもの。無駄な蹴りだしはやらなかったし、ラインは終始高く保っていたし(だから失点するんですが...痛しかゆしですな)、ボールを奪われてもたえずしかけたし、最後の最後まで勝利をあきらめなかった。

もう一つ。

きのうはフィールドプレイヤー全員が(ガンバもマンUも)実によく走っていた。オシムさんが「走れ走れ」とおっしゃっていた意味が、ようやくわかりました。走らなければ何も始まらない。どれだけ質のいい走りができるかが、勝負を分けるのですね。走ることのたいせつさをあらためて知りました。マンUといえども、走らない選手はあかんのですよ。

ハッシーの「ウェディングゴール(来年結婚することを発表したあとの、今季初ゴール)」と山崎へのアシストも、すばらしい走りから生まれたものだったし、バンと山崎くんの追い込みも最後まで切れずにすばらしかった。

で、その意味でジツカワ的MOMはマンUではナニ。ガンバでは明神さん。

最後の最後まで非常にレベルの高い走りで、チームを機能させていました。

 

いつか、ほんといつになるかわからないけれど、ガンバが本当の意味で「おもしろいサッカーをやるチーム」として世界の土壌で試合ができる日がくる! このサッカーをやっていれば、そんな夢がきっとかなう! そう思えた祭りのあとでした。

 

nokoroumanu.gif
昨晩、マンチェスター・ユナイテッドの超有名選手が成田に降り立った映像を見たときから、アドレナリンがばーっと吹き出したみたいでわくわくが止まりません。

でも、仕事しなくちゃいけないので、必死です。

なぜか心臓がばくばく言っているのに、頭は仕事モード。

あああ、早く木曜日が来てほしいような、でもずっとこのわくわくを楽しんでいたいような、もうどうしよう...。

ガンバ大阪1-0アデレードユナイテッド

得点者:遠藤

行ってきました、豊田スタジアム。

前の晩はプレッシャーで(大笑)よく眠れず。

たぶん、ACL決勝とはちがうアデレードになって登場するだろうと予想はしていたのだけれど、案の定がんがんにプレスをかけてきました。おまけにガンバの出足が悪くて、硬くなっているんだか、お疲れモードなんだかミスを連発。とくにヤットが最初の20分間、調子があがらずいまひとつだったのはどうしてなんだろう? 

それでも得点はヤット。フタのループ気味のパスをバンが落して、走りこんできたヤットがGKをまたぬき! 

終了後のコメントで、ヤットが「二川がボールを持った瞬間にイメージがわいたので、走った」と言っていましたが、フタとヤットの息のあったところを見せた美しいゴールでした!

ただ、それからあとがどうもいまひとつ。GKと1対1になったルーカスがぺナ中で転んだり、ヤットのミドルがわずかに外れたりとチャンスはあるけれど決めきれないことが響き、佐々木についでフタが負傷退場。その後は「肝が冷える」とはこういうことをいうのかというハラハラドキドキの10分あまり。そこをなんとかしのいで勝利。

終わった瞬間は、その場にへたりこみそうでした。うれしい、というより安堵のほうが先だったな。

そして今日、つぎの対戦相手、マンチェスター・ユナイテッドがやってきました。

マンUは以前親善試合で見たことがありましたが、今度は本気の対戦ですよ。

これはすごいことです。でも、夢のようだ、とか、対戦できるだけでも幸せ、なんてことは言いませんよ、私は。

あくまでも勝負をかけて、ぜったいに勝つ という気持ちで戦ってほしい!!

守って守ってカウンターができないガンバは、攻め上がったスキをつかれてボコボコにされるかもしれません。でもぜったい勝つ、という気持ちで戦えば、きっと何かがつかめるはず。

極東の地でさえも、よほどのJリーグ好きでない限り知らない弱小チームが世界に挑戦です!

もう今から眠れそうにありません。

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